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【4月5日の中国本土市場】
2016.04.05 17:35
清明節連休明けの主要指数はいずれも上昇した。上海市場は上海総合指数が前営業日比1.44％高の3053.06ポイント、A株指数が1.44％高の3195.12ポイントと、4営業日連続で上昇。B株は反発し、0.79％高の377.92ポイントだった。深セン市場はいずれも反発し、A株指数が2.61％高の2040.85ポイント、B株指数が0.81％高の1147.10ポイント。両市場の売買代金は概算で7136億元に達し、先週末に比べて約2割増加。7営業日ぶりに7000億元超えた。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は3億4400万元の買い越し。
休み明けの本土市場は8割半の銘柄が上昇。上海総合指数は朝方こそ、節目の3000ポイント前後で高値警戒感が強くて小動きだったが、中盤から上げ幅を広げて前引け。後場もやや上げ幅を広げ、約3カ月ぶりの高値で引けた。先週発表された中国の景況感指数や優良企業の15年12月本決算を受け、中国のマクロ経済や企業業績をめぐる悲観論が後退。政府が1兆元規模の債務株式化を各銀行に認めるとの観測が流れ、不良債権問題への懸念も和らいだ。こうしたなか、国有企業改革、年金基金の株式投資などへの期待感も加わり、幅広いセクターに見直し買いが入った。
ネット金融やソフトウエア関連の銘柄が堅調だった。恒生電子（600570.SS）や東軟グループ（600718.SS）などがストップ高、共進電子（603118.SS）が9.06％高、環旭電子（601231.SS）が5.60％高。国家外為管理局が投資したA株銘柄の一部を占める中信重工機械（601608.SS）が動意付き、ストップ高と連騰した。中国経済の回復期待、堅調な米国経済を受け、海運株が上昇。招商局能源運輸（601872.SS）がストップ高、中海コンテナ運輸'A'（601866.SS）が9.42％高、中海発展'A'（600026.SS）が4.95％高、中遠航運（600428.SS）が4.91％高、中国遠洋控股'A'（601919.SS）が4.87％高。好決算・高配当の銘柄も買われ、バス生産大手の宇通バス（600066.SS）が4.79％高。2ケタ増収増益の本決算に加え、増配となり、買いが入った。
一方で長江電力（600900.SS）は大規模な資産買収の完了を受け、好材料出尽くしから0.64％安。アルミ会社の南山アルミ（600219.SS）は本決算の減益が売り材料になり、1.47％安に沈んだ。
B株市場は約9割の銘柄が上昇。上海B株では国有企業改革への期待感から、政府傘下の銘柄が上昇率上位を占めた。上海鳳凰企業（900916.SS）が6.74％高、上海陽晨投資（900935.SS）が5.12％高、上海開開実業（900943.SS）が4.04％高で、上昇率1～3位。深センB株では製紙大手の山東晨鳴紙業'B'（200488.SZ）が3.47％高。すでに開示した好決算に加え、地元政府から受ける税制優遇措置を手がかりになった。（中国部・畦田）
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