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【3月30日の中国本土市場】
2016.03.30 17:18
主要指数はそろって上昇。上海市場はいずれも3日ぶりに大幅反発し、上海総合指数が前日比2.76％高の3000.64ポイント、A株指数が2.77％高の3140.13ポイント、B株指数は1.77％高の374.89ポイント。深セン市場はA株指数が3日ぶりに大きく反発し、3.61％高の1994.32ポイント。B株指数は反発し、1.12％高の1142.22ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約17％増加し、概算で6284億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は15億6700万元の買い越しだった。
上海総合指数は朝方から堅調に推移。後場も順調に上げ幅を広げ、高値引けした。5日ぶりに終値で3000ポイントを回復。上海市場の上昇銘柄は全体の9割に達した。深セン市場も全体の9割近くの銘柄が上昇した。両市場の売買代金や「滬股通」の買越額は、前日に比べ大幅に増加した。
米連邦準備制度理事会（FRB）のイエレン議長から、利上げに慎重なハト派寄りの発言が出たことで、人民元が対米ドルで上昇。米中間の金利差拡大への懸念が和らいだことで、投資家心理が改善した。こうしたなか銀行株の一角が15年12月本決算を発表。以前からゼロ成長と減配を予想する意見があったものの、いずれも配当水準が維持された。これで時価総額の大きな銀行株が堅調となり、上海総合指数の上昇に寄与した。
上海A株市場では、銀行株が全面高。うち15年12月本決算を発表した銘柄では、1.03％増益の交通銀行'A'（601328.SS）が2.19％高、2.23％増益の中国光大銀行'A'（601818.SS）が2.17％高。これを好感し、業績悪化や減配への懸念を背景に、長期にわたって株価が低迷していた銀行セクター全体に買いが入った。そのほかでは株式分割（無償交付）の計画を発表した北京キャピタル（600008.SS）が2.27％高だった。
上海B株市場は全面高。上海匯麗建材（900939.SS）が上昇率1位の7.26％高など、A株を発行していない純粋B株の上昇が目立った。上海機電（900925.SS）は15年12月本決算が113.85％増益だったものの、減配となったことが嫌気され、0.20％高にとどまった。
深センB株も幅広い銘柄が買われた。株式分割（無償交付）の計画を発表した大連冷凍機（200530.SZ）は、上昇率4位の3.05％高。一方、本日から「*ST」特別処理が適用された*ST南京普天通信（200468.SZ）はストップ安となり、唯一の下落銘柄だった。（中国部・千原）
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