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【3月29日の中国本土市場】
2016.03.29 17:11
主要指数はそろって下落。上海市場はいずれも続落し、上海総合指数が前日比1.28％安の2919.83ポイント、A株指数が1.28％安の3055.43ポイント、B株指数が1.01％安の368.35ポイント。深セン市場はA株指数が続落し、1.82％安の1924.82ポイント。B株指数は3日ぶりに反落し、0.55％安の1129.48ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約14％減少し、概算で5376億元。本日再開した「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は1億4500万元の買い越しだった。
上海総合指数は寄り付き直後の売りが一巡すると、前場の中盤では上げに転じる場面もあったが、その後は下げ幅を拡大。後場は2900ポイント割れが意識される水準まで下げたが、かろうじて大台割れを回避した。上海市場と深セン市場のいずれも全体の7割半の銘柄が下落した。
香港に重複上場する大型企業の決算発表を3月末に控え、警戒感が強まった。週末に中国の製造業PMIや米国の雇用統計、ISM製造業景況感指数の発表が予定していることも、投資家心理を慎重にさせた。上海A株市場では四大国有銀行が総じて軟調だった一方、中小銀行の一角が小幅高。鉄鋼株や石炭株も軟調だった。
15年12月本決算を発表した銘柄では、株式分割（無償交付）の計画を明らかにした今世縁酒業（603369.SS）が3.09％高だったものの、22.72％増益だった広西柳州医薬（603368.SS）は、最近堅調だったことから利益確定売りに押され、8.97％安だった。このほかでは上海ディズニーランドの関連銘柄などの下げが目立った。
上海B株市場の下落銘柄は全体の8割に上った。上海ディズニーランドの関連銘柄として認知されている中路（900915.SS）が下落率1位の3.88％安。昨日の上昇率2位だった上海錦江国際トラベル（900929.SS）が反落し、本日は下落率3位の3.19％安。15年12月本決算が小幅増益となり、増配を明らかとしたものの、利益確定売りに押された。一方、上海塩素アルカリ化工（900908.SS）は15年12月本決算で黒字転換したことを手がかりに、上昇率2位の1.77％高だった。
深センB株市場は全体の7割半の銘柄が下落した。昨日は堅調だった酒造株がそろって反落。安徽古井貢酒（200596.SZ）が3.66％安、張裕葡萄酒（200869.SZ）が2.49％安となり、下落率1～2位に並んだ。（中国部・千原）
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