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【3月23日の香港市場】
2016.03.23 18:16
主要指数はそろって小幅安。ハンセン指数は前日比0.24％安の2万615.23ポイント、H株指数は0.30％安の8873.33ポイントと、いずれも小幅に続落。レッドチップ指数は3日続落し、0.30％安の3717.69ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約2％減少し、概算で637億8600万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）は5億9400万元の買い越しだった。
前日のニューヨーク市場は、ベルギーで起きた連続爆破テロを受けてリスク回避の動きが広がり、ダウ平均が8日ぶりに小反落。一方、上海市場は上海総合指数が前場にかけて前日終値と3000ポイントの大台を挟んで一進一退。こうしたなか香港市場はイースター（復活祭）連休が近づいていることもあり、手控えムードが強かった。本土系の大型株で構成されるH株指数は、前場にかけて前日終値付近で小動きとなり、後場の序盤で下げ幅を広げた。上海総合指数は取引終了間際に上げに転じたが、香港市場では積極的な買いは限られ、H株指数は下げ幅を縮める程度で終了した。ハンセン指数は前場の中盤で下げに転じ、後場の中盤で本日の安値を付けた。その後は下げ幅を縮めたが、上げに転じるには至らなかった。
ハンセン指数の構成銘柄では、昨日の昼休みに15年12月本決算を発表したばかりの恒安国際（01044.HK）が続落し、本日は下落率1位の4.59％安。人民元安が収益を圧迫したことが、引き続き悪材料視されたもようだ。香港鉄路（00066.HK）は料金体系の繰上改定を香港政府が求めたことが悪材料視され、下落率3位の1.84％安。新世界中国（00917.HK）の非公開化（上場廃止）に向けた公開買付（TOB）を進めている新世界発展（00017.HK）は、下落率4位の1.43％安だった。
昨日は堅調だった長江グループの3銘柄が反落し、長江基建集団（01038.HK）が1.39％安、長江和記（00001.HK）が0.97％安、長江地産（01113.HK）が0.50％安。ベルギーでのテロ事件を受け、英国に本拠を置くHSBC（00005.HK）が1.00％安。時価総額が大きいだけに、ハンセン指数の重荷となった。
一方、昨日の下落率3位だった康師傅（00322.HK）が反発し、本日は上昇率1位の4.08％高。マカオのカジノ株がそろって買われ、サンズチャイナ（01928.HK）が上昇率2位の2.14％高だったほか、銀河娯楽（00027.HK）が同5位の1.57％高。蒙牛乳業（02319.HK）は15年12月本決算が小幅増益にとどまったものの、前年と同水準の配当（株式分割を考慮後）を出すことを好感し、同4位の1.83％高だった。
そのほかの銘柄では、中国外運（00598.HK）が6.96％高。21.26％増益の15年12月本決算について、アナリストが収益力の高さを評価し、これが材料視された。吉利汽車（00175.HK）は10.58％高。新型車への期待を背景に、アナリストが投資判断と目標株価を引き上げたことを好感した。（中国部・千原）
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