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【3月18日の中国本土市場】
2016.03.18 17:16
主要指数はそろって上昇。上海市場は上海総合指数が前日比1.73％高の2955.14ポイント、A株指数が1.73％高の3092.59ポイントと、6日続伸した。B株指数は大幅に続伸し、2.06％高の367.33ポイント。深セン市場はいずれも大幅続伸となり、A株指数が3.66％高の1921.42ポイント、B株指数が1.55％高の1121.17ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約43％増加し、概算で8172億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は13億3200万元の買い越しだった。
上海総合指数は小高く寄り付き、前場にかけて上げ幅を拡大。後場寄り後に本日の高値を付けた後は、戻り売りに押されたものの、6日続伸で引けた。上海市場の上昇銘柄は全体の9割に上った。深セン市場はベンチャー企業が上場する「創業板」の銘柄を中心に、全体の9割近くが上昇。両市場合計の売買代金は大幅に増加し、1月5日以来の8000億元超えとなり、今年最高を記録した。
米国の追加利上げのペースが緩やかになるとの見通しを背景に、中国本土からの資金流出懸念が後退。中国が金融緩和を進めやすくなったとの見方が広がった。こうしたなか中国人民銀行（中央銀行）は今週を通じて約850億元に上る資金を市中銀行に供給。2月の主要70都市の住宅価格統計が本日発表され、幅広い地域で値上がりが確認されたこともあり、株式市場の追い風となった。深セン市場では創業板指数が大幅続伸。「深股通」（香港経由の深センA株投資）の年内開始を見込んだ買いが続いた。
上海A株市場はハイテク関連を中心に幅広い銘柄が買われた。15年12月本決算を発表した銘柄では、27.72％増益の中航資本（600705.SS）がストップ高。株式分割（無償交付）の予定を明らかにし、これが買い材料となった。中国巨石（600176.SS）も株式分割（無償交付）の予定を発表したが、その方針を筆頭株主がすでに昨年末に明らかにしていたことから材料視されず、1.53％高にとどまった。賽輪金宇（601058.SS）は筆頭株主が株式分割（無償交付）を提案し、ストップ高だった。
上海B株市場は2日連続で全面高。昨日と同じく純粋B株の上昇が目立ち、上海匯麗建材（900939.SS）が9.91％高、恒天凱馬（900953.SS）が5.89％高となり、上昇率1～2位に並んだ。深センB株市場は全体の9割半の銘柄が上昇した。ここでも純粋B株が買われ、南京普天通信（200468.SZ）が上昇率1位の6.48％高だったほか、山東航空（200152.SZ）が5.51％高、アモイ燦坤実業（200512.SZ）が4.65％高となり、同3～4位だった。（中国部・千原）
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