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【3月17日の香港市場】
2016.03.17 18:12
主要指数はいずれも3営業日ぶりに上昇した。ハンセン指数は前日比1.21％高の2万503.81ポイント、H株指数は2.36％高の8773.83ポイント、レッドチップ指数は2.46％高の3723.64ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約2割増加し、概算では706億7000万HKドルに達した。一方で「港股通」（上海経由の香港株投資）の買越額は2億6500万元にまで減少した。
米連邦公開市場委員会（FOMC）の声明文が市場予想に比べて一段とハト派的な内容になったことで、前日のニューヨーク市場ではダウ平均が上昇。WTI原油先物も大幅に上昇した。これにより世界的にリスクオンとなり、本日の香港市場でも買いが先行。米ドルの下落を受け、商品や人民元、香港ドルの相場が上昇し、地合いを押し上げた。主要指数は終日にわたり高値圏で推移。中国の利下げ観測や上海A株の上昇も追い風になり、H株とレッドチップの両指数は特に上げ幅を広げた。
商品相場の先高感が強まり、資源・エネルギー株が反発。全体の地合いを良くした。中国海洋石油（00883.HK）が5.05％高、中国石油天然気（00857.HK）が4.43％高、中国石油化工（00386.HK）が1.89％高と、三大石油株が反発。石炭最大手の神華能源（01088.HK）も3.36％高と切り返した。金相場も上昇し、招金砿業（01818.HK）が6.72％高、紫金砿業（02899.HK）が3.65％高と、金鉱株が上昇。ただし、霊宝黄金（03330.HK）は15年通期で赤字転落の見通しを明らかにし、0.64％安とさえない。また、中国の金融緩和への期待感から、金融セクターが堅調。「深港通」（深セン・香港ストック・コネクト）の年内スタートを織り込み、広発証券（01776.HK）が3.85％高、中信証券（06030.HK）が3.27％高、中国銀河証券（06881.HK）が2.09％高と、証券大手が買われた。
さらに、通信大手の中国聯合網絡通信（香港）（00762.HK）が9.07％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。本決算こそ減益となったが、4G（第四世代移動通信）業務の拡大が好感された。全国人民代表大会（全人代）の閉幕を受け、原発新設が加速するとの見方から、原発関連の銘柄も好調。中広核砿業（01164.HK）が13.33％高、中国広核新能源（01811.HK）が3.30％高、上海電気（02727.HK）が2.94％高、中国広核電力（01816.HK）が1.70％高だった。
一方で移動通信最大手の中国移動（00941.HK）は小幅減益の本決算を受けて、2.08％安。ハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。ソフト大手の金蝶国際（00268.HK）は大幅減益に沈み、4.79％安。香港系インフラ会社の長江基建集団（01038.HK）も業績が悪化し、0.99％安と低迷した。（中国部・畦田）
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