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【3月17日の中国本土市場】
2016.03.17 17:14
主要指数はそろって上昇。上海市場は上海総合指数が前日比1.19％高の2904.83ポイント、A株指数が1.19％高の3039.97ポイントと、5日続伸した。B株指数は3日ぶりに反発し、1.56％高の359.91ポイント。深セン市場はいずれも3日ぶりに反発し、A株指数が3.57％高の1853.50ポイント、B株指数が1.19％高の1104.04ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約35％増加し、概算で5721億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は本日も買い越となり、買越額は20億500万元に増加した。
前場の上海総合指数は前日終値を挟んで一進一退。小幅高で前場を終了し、後場に入ると上げ幅を広げ、中盤で2900ポイントを回復した。終盤は戻り売りに押されて、大台を割る場面もあったが、7営業日ぶりに終値を2900ポイント台に乗せた。上海市場の上昇銘柄は全体の9割に達した。深セン市場はベンチャー企業が上場する「創業板」の銘柄を中心に、全体の9割近くが上昇。売買代金は上海市場が前日比で約12％増だったのに対し、深セン市場は約54％増となった。
深センの創業板指数は3日ぶりに大幅反発し、終値は5.54％高。指数構成銘柄の値下がりがゼロだった。「深股通」（香港経由の深センA株投資）の年内スタートを目指すと、李克強首相が昨日の記者会見で発言。本日付の有力経済紙が、「深股通」の対象に「創業板」の株式が含まれることになると報道し、これが買い材料となった。中国証券監督管理委員会（CSRC）の方星海・副主席によると、「深股通」のスタートは今年下期になるという。
上海A株市場は幅広い銘柄が買われた。個別の材料があった銘柄では、2ケタ増収増益の業績速報を明らかにした共進電子（603118.SS）が6.11％高。15年12月本決算を発表した銘柄では、20.08％減益の海洋石油工程（600583.SS）が1.98％高、黒字転換の中国石化上海石油化工'A'（600688.SS）が1.38％高、12.81％減益の中国聯合網絡通信（600050.SS）が1.14％高だった。一方、昨日は堅調だった銀行株の一角が下落。中国民生銀行'A'（600016.SS）が2.54％安、北京銀行（601169.SS）が2.19％安、興業銀行（601166.SS）が1.84％安、浦東発展銀行（600000.SS）が1.83％安だった。
B株市場は上海と深センのいずれも全面高だった。上海B株市場では「深股通」など株式市場の改革が進む見通しを背景に、純粋B株が上昇率の上位を占めた。上海凌雲実業（900957.SS）が5.25％高、上海匯麗建材（900939.SS）が4.54％高、恒天凱馬（900953.SS）が4.09％高、上海錦江国際トラベル（900929.SS）が3.93％高、大化集団大連化工（900951.SS）が3.15％高となり、上昇率1～5位に並んだ。（中国部・千原）
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