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【3月16日の中国本土市場】
2016.03.16 17:17
主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が前日比0.21％高の2870.43ポイント、A株指数が0.21％高の3004.02ポイントと、小幅に4日続伸。B株指数は続落し、1.04％安の354.35ポイント。深セン市場はいずれも続落し、A株指数が1.02％安の1789.56ポイント、B株指数が0.59％安の1091.05ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約1％減少し、概算で4234億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は1億100万元の買い越しだった。
上海総合指数は小幅安で寄り付き、その後は前場にかけて概ねプラス圏での小動きとなった。上海市場は全体の7割の銘柄が下落したが、2割あまりの上昇銘柄に大型株が多く、これが上海総合指数の小幅高につながった。下落銘柄の方が多かったにもかかわらず、上海総合指数が上昇したのは、これで2日連続。一方、深セン市場も全体の7割の銘柄が値下がりしたが、株価指数は下落した。売買代金に大きな変化はなかった。
第12期全国人民代表大会（全人代）第4回会議が本日閉幕し、李克強首相の記者会見が開かれた。このなかで李首相は、金融機関の不良債権比率が上昇しているものの、自己資本比率が国際的にみても高い水準にあると説明。さらにデット・エクイティ・スワップ（債務の株式化）を通じて企業の負債圧縮を進める方針を示した。中国銀行業監督管理委員会の尚福林・主席も、全人代の閉会前に債務の株式化について検討を進めていることを明らかにした。
これを好感し、上海A株市場では銀行株が全面高。四大国有銀行では中国農業銀行'A'（601288.SS）が1.88％高、中国銀行'A'（601988.SS）が1.77％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が1.40％高、中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.03％高。地方銀行や中堅銀行では、浦東発展銀行（600000.SS）が5.93％高、招商銀行'A'（600036.SS）が3.53％高など。二大石油株も買われ、中国石油化工'A'（600028.SS）が1.73％高、中国石油天然気'A'（601857.SS）が1.28％高だった。15年12月本決算が37.99％増益だった平安保険'A'（601318.SS）は2.45％高。増配を発表したことも追い風となった。
上海B株市場の下落銘柄は全体の9割半に達した。深センB株市場は全体の8割近くの銘柄が下落した。（中国部・千原）
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