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【3月15日の香港市場】
2016.03.15 17:50
主要指数はいずれも3営業日ぶりに反落した。ハンセン指数は前日比0.71％安の2万288.77ポイント、H株指数は0.92％安の8605.63ポイント、レッドチップ指数は1.17％安の3667.06ポイント。メインボードの売買代金は概算で565億2300万HKドルにとどまり、3営業日ぶりに600億HKドルを下回る薄商いだった。「港股通」（上海経由の香港株投資）の買越額は縮小し、2億4200万元にとどまった。
イランが原油増産凍結の協議に参加しないとの声明を発表。また、石油輸出国企業（OPEC）が今年の需要見通しを引き下げた。これにより、前日のニューヨークWTI原油先物は反落。直近の原油反発が一服したことを受け、本日の香港市場では利益確定売りが目立った。主要指数はいずれもマイナス圏で低迷。米連邦公開市場委員会（FOMC）の開催や全国人民代表大会（全人代）閉幕後の李克強首相の記者会見などを明日に控え、様子見ムードやリスク回避の意識が市場に広がった。
原油相場の反落が重しになり、三大石油株が下落。中国海洋石油（00883.HK）が2.86％安、中国石油化工（00386.HK）が1.84％安、中国石油天然気（00857.HK）が1.48％安に沈み、全体の地合いも冷やした。また、業績下振れの銘柄もさえず、食品大手の中国旺旺（00151.HK）は2ケタ減益の15年12月本決算を受けて、4.40％安。ハンセン指数構成銘柄の下落率1位になった。不動産大手の碧桂園控股（02007.HK）も減益に後退し、9.09％安。百貨店を経営する茂業国際（00848.HK）は大幅減益に沈み、株価も3.65％下落した。また、バルク輸送大手の中外運航運（00368.HK）は赤字転落したことが失望され、4.61％安。
このほか、人民元が対米ドルで大幅に下落したことを受け、中国南方航空（01055.HK）が3.83％安、中国東方航空（00670.HK）が3.70％安、中国国際航空（00753.HK）が1.91％安と、航空大手3社が売られた
一方で、自動車大手の北京汽車（01958.HK）が5.87％高。地元政府系企業から出資持分を取得し、独ダイムラー社の福建省の合弁企業に資本参加する計画が好感された。また、原発大手の中国広核電力（01816.HK）は15年12月本決算で増収増益を確保したことを受け、2.13％高としっかり。大手投資銀行から注目銘柄に指定された香港系銀行株の中銀香港（02388.HK）が1.62％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位になった。（中国部・畦田）
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