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【3月14日の香港市場】
2016.03.14 17:59
主要指数はいずれも続伸した。ハンセン指数は前営業日比1.16%高の2万435.34ポイント、H株指数は1.45%高の8686.27ポイント、レッドチップ指数は0.43%高の3710.58ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べ約15%増加。概算で726億2700万HKドルに達し、1週間ぶりに700億HKドルを超えた。「港股通」(上海経由の香港株投資)は8億900万元の買い越し。
欧州中央銀行(ECB)による追加緩和があらためて好感され、先週末の米国株市場ではダウ平均が上昇。加えて足元の原油高を受け、国際エネルギー機関(IEA)は原油底入れの兆しがあるとの見通しを示した。これにより、外部環境が大幅に改善。世界的なリスクオンを追い風に、週明けの香港市場は堅調に推移した。ハンセン指数は2万500ポイントを上値にプラス圏でもみ合う展開。一方のレッドチップ指数は一部の大型株が足を引っ張り、上げ幅は限られた。
大手投資銀行によるポジティブ見通しを受け、香港地場系の不動産大手が堅調。長江地産(01113.HK)が4.84%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位になったほか、恒基地産(00012.HK)が同4位の3.32%高、新世界発展(00017.HK)が2.65%高。また、香港の独占的鉄道会社である香港鉄路(00066.HK)は特別現金配当の実施決定が手がかりになり、2.75%高と買われた。本土系では証券・保険株が堅調。中国証券当局トップがA株の需給悪化に配慮した証券行政の方向性を示し、これが手がかりになった。2月の経営成績を発表した中国銀河証券(06881.HK)が1.78%高。運用環境の改善が期待され、中国人寿保険(02628.HK)が2.68%高、平安保険(02318.HK)が1.58%高。
このほか、本土系不動産株も大手は概ね上昇。前日に発表された1-2月の不動産統計で、開発投資がプラス成長に転じたことが好感された。住宅販売最大手の万科企業(02202.HK)は深セン市の地下鉄事業者による資本参加の計画が刺激材料になり、9.98%高。ライバルの万達商業地産(03699.HK)も6.63%高と買われた。
一方で大型石油株が軟調。原油相場は上昇基調にあるものの、直近の株高を経て利益確定の圧力が強まった。中国石油化工(00386.HK)が1.41%安、中国海洋石油(00883.HK)が1.08%安、中国石油天然気(00857.HK)が0.55%安。また、先週末に急伸した国務院系コングロマリットの中国中信(00267.HK)が2.59%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率2位に沈み、レッドチップ指数の下げを主導した。不動産事業の中国海外発展(00688.HK)への売却や資本参加を発表したが、材料出尽くしで利益確定売りに見舞われた。(中国部・畦田)
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