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【3月11日の香港市場】
2016.03.11 18:03
主要指数はいずれも反発。ハンセン指数は5営業日ぶりに上昇し、前日比1.07%高の2万199.60ポイント。H株指数は1.67%高の8561.37ポイント、レッドチップ指数は2.20%高の3694.44ポイントと、いずれも4日ぶりに上昇した。メインボードの売買代金は前日に比べ約17%増加。概算で632億7100万HKドルだった。「港股通」(上海経由の香港株投資)は7億9500万元の買い越し。
前日の欧州中央銀行(ECB)理事会では三つの政策金利の引き下げに加え、量的緩和の拡大も発表された。一方でドラギ総裁が会見で今後の追加利下げに慎重姿勢を示したことで、米国株市場は最終的に下落。これが影響し、週末の香港市場でも主要指数は小安く寄り付いた。一方でECBの緩和が予想以上の規模となり、その全容が織り込まれるようになると、地合いも改善。ハンセン指数は前場の半ばで上げに転じ、後場で勢いを増した。2万ポイントの大台を維持するかたちで高値引け。
国有企業改革をテーマに中央企業(国務院直轄の国有企業)傘下の銘柄が概ね堅調だった。コングロマリットの中国中信(00267.HK)は傘下不動産事業の外部への譲渡で多額の売却益を計上するとの観測が浮上。改革による資産再編を織り込み、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる9.21%高となった。同じ国務院系コングロマリット「華潤」集団の傘下にある華潤ビール(00291.HK)が3.71%高、華潤置地(01109.HK)が1.94%高、華潤電力控股(00836.HK)が1.87%高と堅調だった。
また、インフラ建設関連の銘柄が上昇。鉄道車両大手の中国中車(01766.HK)は米国からの大型受注を手がかりに10.46%高。建機大手の中聯重科(01157.HK)は欧州系投資銀行による投資判断引き上げを受け、6.22%高となった。中国鉄建(01186.HK)が5.46%高、中国中鉄(00390.HK)が5.27%高、中国交通建設(01800.HK)が4.92%高と、建設大手3社も上昇。国際金相場の反発を手がかりに金鉱株も買われ、招金砿業(01818.HK)が8.56%高と切り返した。本土系不動産株では広州富力地産(02777.HK)が5.15%高。15年12月本決算で増収増益を確保し、期末配当を復活させたことが好感された。
一方で婦人靴大手の百麗国際(01880.HK)が7.92%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。足元の厳しい既存店売上高が嫌気された。ヘリコプターなどを製造する中国航空工業国際(00232.HK)は昨年下期の業績不振が材料視されて1.51%安。メディア企業のトム・グループ(02383.HK)は昨年通年で赤字が拡大しており、0.49%安に沈んだ。(中国部・畦田)
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