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【3月11日の中国本土市場】

2016.03.11 17:25

 主要指数はまちまち。上海市場はいずれも3日ぶりに小反発し、上海総合指数が前日比0.19%高の2810.30ポイント、A株指数が0.19%高の2940.93ポイント、B株指数が0.27%高の351.43ポイント。深セン市場はA株指数が3日続落し、0.21%安の1762.06ポイント。B株指数は4日続落し、0.61%安の1084.77ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約14%減少し、概算で3041億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は12億1700万元の買い越しだった。

 上海市場は本日も利益確定売りが先行し、上海総合指数は2800ポイント割れで寄り付いた。前場はマイナス圏での値動きに終始。後場が始まった直後に2800ポイントを回復し、上げに転じたが、すぐに売りに押され、再び大台と前日終値を割った。取引終了間際に再び大台と前日終値を超え、かろうじて終値での2800ポイント割れを免れた。上海市場は下落銘柄の方が多かったものの、大型株の一角に支えられ、上海総合指数は小幅高となった。深セン市場も下落銘柄の方が多かった。本日も手控えムードが強く、両市場合計の売買代金は2日連続で4000億元を下回った。

 中国人民政治協商会議の第12期全国委員会第4回会議(全国政協)で、昨日午後に第2回全体会議が開かれた。このなかで経済学者の李稲葵・委員が、「株式市場と為替市場の安定は、中国経済が進めている構造転換と高度化において、必ず勝利すべき戦いだ」と発言。これに呼応するかのように、本日のオンショア人民元(CNY)の基準値が大きく元高に動き、上昇幅は過去4カ月あまりで最大となった。株式市場は売りが先行したものの、上海総合指数への影響が大きな銀行株、石油株、保険株などが堅調となり、上海総合指数の大台維持と小反発に寄与。政府筋による買い支えを指摘する見方もある。証券株や産金株も堅調だった。銀行株が幅広く買われたなか、第三者割当増資の計画を明らかにした浦東発展銀行(600000.SS)は8.02%安に沈んだ。

 上海B株市場は全体の7割半の銘柄が上昇した。A株を発行していない純粋B株の上昇が目立ち、上海凌雲実業(900957.SS)が上昇率1位の1.75%高、上海錦江国際トラベル(900929.SS)が同3位の1.14%高。金相場の上昇を好感し、宝飾品の老鳳祥(900905.SS)が同4位の1.02%高だった。深センB株市場は全体の7割あまりの銘柄が下落した。(中国部・千原)

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