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【3月10日の中国本土市場】
2016.03.10 17:28
主要指数はそろって値下がり。上海市場はいずれも続落し、上海総合指数が前日比2.02％安の2804.72ポイント、A株指数が2.02％安の2935.10ポイント、B株指数が0.60％安の350.47ポイント。深セン市場もA株指数が続落し、1.43％安の1765.93ポイント。B株指数は3日続落し、0.74％安の1091.53ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約17％減少し、概算で3550億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は4億7200万元の買い越しだった。
昨日からの利益確定売りの動きが継続。上海総合指数は低く寄り付き、序盤では上げに転じる瞬間もあったが、再び売りに押され、その後は2840ポイント付近での小動きとなった。取引終了間際に下げ幅を広げ、本日の安値付近で取引を終了。かろうじて終値での2800ポイント割れを免れた。上海市場の下落銘柄は全体の8割あまりに上った。深セン市場は全体の7割半の銘柄が下落した。手控えムードが強く、両市場合計の売買代金は2月15日以来の4000億元割れとなった。
上海総合指数は3月に入ってから8日まで6日続伸し、この間の累計上昇率は7.93％に達していた。しかし、2月下旬の急落前の上値抵抗線だった2900ポイントに到達したことから、9日に投資家が一斉に利益確定売りに動き、その勢いが本日も続いた。こうしたなか本日発表された2月の消費者物価指数（CPI）が前年同月比で2.3％の上昇となり、市場予想を大きく上回ったことから、追加の金融緩和に慎重になるとの懸念が広がり、投資家心理が悪化した。
上海A株市場では幅広い銘柄が下落したが、15年12月本決算を発表した銘柄の一角が堅調。20.06％増益の海天調味食品（603288.SS）が4.52％高、41.82％増益のサニーローン（600830.SS）が2.09％高だった。このほかでは酒造株などが堅調だった。
上海B株市場は全体の8割半の銘柄が下落。こうしたなか主な観光関連株が逆行高となり、大衆交通集団（900903.SS）が0.58％高、海南航空（900945.SS）が0.31％高、上海錦江国際トラベル（900929.SS）が0.21％高、黄山旅行開発（900942.SS）が0.16％高だった。深センB株市場の下落銘柄は全体の7割半だった。こうしたなか15年12月本決算が31.65％増益だった無錫小天鵝（200418.SZ）が1.87％高。酒造株がそろって堅調で、安徽古井貢酒（200596.SZ）が1.07％高、張裕葡萄酒（200869.SZ）が0.17％高だった。（中国部・千原）
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