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【3月4日の中国本土市場】
2016.03.04 17:30
主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が前日比0.50%高の2874.14ポイント、A株指数が0.51%高の3007.98ポイントと、4日続伸した。B株指数は続落し、1.13%安の352.85ポイント。深セン市場はいずれも続落し、A株指数が2.91%安の1784.64ポイント、B株指数が1.21%安の1117.77ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約4%減少し、概算で6406億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は18億元だった。
第12期全国人民代表大会(全人代)第4回会議を明日に控え、政府の経済方針をめぐる期待と不安が交錯。上海総合指数は前場にかけて前日終値を挟んでの小動きとなった。後場寄り直後に大きく下げる場面もあったが、すぐに押し目買いが入り、その後は概ねプラス圏で推移した。上海市場は全体の7割あまりの銘柄が下落したものの、大型株が堅調だったことで、上海総合指数は上昇し、売買代金も前日に比べわずかに増加した。
一方、深セン市場はベンチャー企業が上場する「創業板」の銘柄を中心に、全体の8割近くの銘柄が下落。創業板指数は下落率が5%近くに達した。深セン市場全体の売買代金も前日に比べ10%近く減少した。上海証券取引所に「戦略新興板」を創設する準備が進んでいるという報道が流れ、「創業板」との競合が懸念されたもよう。また、全人代でマクロ経済政策が議論されるとの見方から、大型企業への投資に資金がシフトしたとの見方も出ている。
上海A株市場では時価総額の大きな銀行株が堅調。なかでも中国民生銀行'A'(600016.SS)が7.24%高、招商銀行'A'(600036.SS)が5.41%高、中信銀行'A'(601998.SS)が5.30%高、中国光大銀行'A'(601818.SS)が5.07%高など、株式制商業銀行の上昇が目立った。中国工商銀行'A'(601398.SS)が4.35%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が3.89%高など、四大国有銀行も堅調だった。北朝鮮の指導者が核弾頭の発射準備を指示したという報道が中国でも流れ、軍需関連株も堅調。中船防務'A'(600685.SS)が4.12%高。このほか自動車株、電力株、石炭株、保険株、石油株など、重厚長大産業の銘柄が堅調だった。
上海B株市場の下落銘柄は全体の9割近くに達した。深センB株市場も全体の8割あまりが下落した。(中国部・千原)
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