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【3月3日の香港市場】
2016.03.03 18:51
主要指数はハンセン指数が前日比0.30%安の1万9941.76ポイント、レッドチップ指数は0.24%安の3609.43ポイントと、小幅ながらも3営業日ぶりに反落した。一方でH株指数は僅差で3日続伸し、0.19%高の8390.79ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約23%減少し、概算で717億1600万HKドルだった。「港股通」(上海経由の香港株投資)の買越額も大きく減り、わずか3600万元の買い越しにとどまった。
複数の経済指標を通じて米国経済の堅調さが裏付けられたことから、前日のダウ平均は上値が重かったものの、小幅続伸して引けた。さらにニューヨークWTI原油先物も直近の高値を更新。外部環境は引き続き良好で、本日の香港市場では主要指数が小高く寄り付いた。もっとも、前場半ばまでに下げに転じると、その後は前日終値を上値に概ね軟調に推移。上海A株が底堅く推移した影響でH株指数の終値はかろうじてプラスに載せたが、ハンセン、レッドチップの両指数はわずかに届かず、小反落で引けた。前日にハンセン指数が節目の2万ポイントを回復したことで、戻り売りが出やすい状況だった。この中で2月の財新中国サービス業PMIが前月比で低下し、中国経済の先行き不透明感が継続。また、本日から「両会」(中国人民政治協商会議と全国人民代表大会)のシーズンに入り、その内容を見極めたいとの思惑が広がり、上値の重さにつながった。
パソコン世界最大手の聯想集団(00992.HK)が4.03%安と反落し、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。主要株主のIBMが保有株の売却に動いたと伝わり、ろうばい売りに押された。また、食品など内需系セクターの一角に戻り売りが目立った。婦人靴大手の百麗国際(01880.HK)が3.09%安、投資判断の引き下げを受けた乳業大手の蒙牛乳業(02319.HK)は3.00%安で、下落率2~3位。業績悪化見通しから急ピッチで調整してきた台湾系食品大手の康師傅(00322.HK)は、前日した勢いも続かずに1.74%安。このほか、前日に急騰した不動産株が概ね軟調だった。大都市を中心に引き締め策が強まるとの観測から、金地商置(00535.HK)が4.25%安、万科企業(02202.HK)が1.70%安、中国海外発展(00688.HK)が1.21%安、恒大地産集団(03333.HK)が1.06%安。
一方で四川省を地盤とするデベロッパーの花様年(01777.HK)は、昨年通期の決算で小幅減益ながらも増収を確保したことから、5.81%高と買われた。本土系銘柄でも原油高を手がかりに石油株は堅調で、中国海洋石油(00883.HK)が2.81%高、中国石油化工(00386.HK)が0.42%高。また、売りが目立った内需系銘柄でも、ビール最大手の華潤ビール(00291.HK)は昨日に続いて主力ビール子会社の完全子会社化の計画が好感され、3.84%と連騰。2日連続でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。 さらに建機大手の中聯重科(01157.HK)が5.85%高。ゴミ処理会社買収の計画を明らかにし、環境分野の事業強化の戦略が好感された。(中国部・畦田)
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