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【3月2日の香港市場】
2016.03.02 18:25
主要指数はいずれも大幅に続伸した。ハンセン指数は前日比3.07％高の2万3.49ポイント、H株指数は3.79％高の8374.09ポイント、レッドチップ指数は3.66％高の3618.44ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約4割近くも急増。概算で926億8700万HKドルに達し、約1カ月ぶりに900億HKドル台の大商いになった。「港股通」（上海経由の香港株投資）は2億8600万元の買い越し。
2月のISM製造業景況感指数を含む複数の米国の統計が上振れしたことで、前日のニューヨーク市場ではダウ平均が大幅に上昇。ニューヨークWTI原油先物も2カ月ぶりの高値を付けた。外部環境の改善が一段と進んだことを受け、本日の香港市場では昨日に続いて買い戻す動きが活発化。主要指数は高く寄り付くと、その後も堅調に推移。概ね本日の高値圏で引け、ハンセン指数は約2カ月ぶりに終値を2万ポイントの大台に載せた。「両会」（中国人民政治協商会議と全国人民代表大会）の開幕を間近に控えて中国政府による景気刺激策への期待感が再び高まり、上海A株が急伸。これでA・H重複上場株が前日に続いて買い進まれ、指数の上昇をけん引した。
石油・ガスを含む資源・エネルギー株が続伸。原油相場の上昇に加え、石油・ガス業界の改革加速が織り込まれた。中国石油化工（00386.HK）が4.62％高、中国石油天然気（00857.HK）が3.48％高、中国海洋石油（00883.HK）が2.77％高と三大石油株が続伸。石炭最大手の神華能源（01088.HK）も6.54％高と連騰した。足元低迷していた内需系セクターに押し目買いが入った。急ピッチで調整してきた食品大手の康師傅（00322.HK）が1.49％高。また、ビール最大手の華潤ビール（00291.HK）は主力ビール子会社の完全子会社化の計画を明らかにして急反発。18.15％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。
このほか、不動産株が好調に推移。預金準備率の引き下げに加え、足元の好調な住宅市況が、投資意欲を掻き立てた。華潤置地（01109.HK）が6.62％高、万科企業（02202.HK）が5.74％高、中国海外発展（00688.HK）が3.78％高、広州富力地産（02777.HK）が3.46％高。供給側（サプライサイド）改革の加速で過当競争が緩和するとの見方から、過剰設備を抱える建材、非鉄、鉄鋼などの大手が物色された。安徽海螺水泥（00914.HK）が10.61％高、中国中材（01893.HK）が9.15％高、江西銅業（00358.HK）が7.60％高、馬鞍山鋼鉄（00323.HK）が6.29％高。また、長期マネーの株式市場への流入が期待され、保険・証券株が買い進まれた。広発証券（01776.HK）が7.69％高、新華人寿保険（01336.HK）が6.18％高、中国銀河証券（06881.HK）が5.30％高、平安保険（02318.HK）が3.91％高。
一方で、リスクオフの巻き戻しから、金相場が下落。これを受け、招金砿業（01818.HK）が3.18％安、霊宝黄金（03330.HK）が0.62％安など、金鉱株がさえなかった。（中国部・畦田）
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