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【3月2日の中国本土市場】

2016.03.02 17:12

 主要指数はそろって大幅続伸。上海市場は上海総合指数が前日比4.26%高の2849.68ポイント、A株指数が4.26%高の2982.08ポイント、B株指数が3.69%高の357.76ポイント。深セン市場はA株指数が4.71%高の1840.80ポイント、B株指数が2.55%高の1137.95ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約12%増加し、概算で6135億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は29億9200万元に増加した。

 上海総合指数は前日終値付近で寄り付き、一本調子で上げ幅を拡大。後場寄り後に2800ポイントを回復し、高値引けした。終値は5営業日ぶりに2800ポイントを超えた。上海市場の上昇銘柄は全体の9割あまりに達した。深セン市場も全体の9割近くの銘柄が上昇した。両市場合計の売買代金は4営業日ぶりに6000億元を超えた。ただ、深セン市場は前日に比べ増加したものの、上海市場はわずかに減少した。

 海外では原油高や米経済指標を好感し、ダウ平均や日経平均が大幅高。国内では中国人民政治協商会議の第12期全国委員会第4回会議(全国政協)が明日開幕する。足元の景気減速を背景に、追加の金融緩和や積極的な財政政策への期待感も高まっている。こうしたなかで株式市場では2月下旬の大幅調整で値ごろ感が出ていたことから、幅広い銘柄が買い戻された。

 上海A株市場は幅広い銘柄が買われたが、なかでも不動産株と建材株の上昇が目立った。不動産株では華遠地産(600743.SS)、信達地産(600657.SS)、鳳凰置業(600716.SS)、保利房地産(600048.SS)、格力地産(600185.SS)などがストップ高。昨日の預金準備率の引き下げや追加金融緩和への期待感が背景にあるもようだ。積極的な財政政策や追加金融緩和で住宅やインフラの建設が加速するとの見方を背景に、祁連山セメント(600720.SS)、福建セメント(600802.SS)、寧波富達【売付のみ】(600724.SS)がストップ高など、セメント関連銘柄も買われた。

 上海B株市場は全面高。深センB株市場も幅広い銘柄が買われた。深セン特区不動産(200029.SZ)がストップ高となり、2日連続で上昇率1位となるなど、不動産株の上昇が本日も目立った。下落したのは1銘柄だけで、長安汽車(200625.SZ)が0.14%安だった。(中国部・千原)

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