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【3月1日の中国本土市場】
2016.03.01 17:23
主要指数はそろって上昇。上海市場はいずれも反発し、上海総合指数が前日比1.68％高の2733.17ポイント、A株指数が1.68％高の2860.09ポイント、B株指数が1.66％高の345.01ポイント。深セン市場はA株指数が6日ぶりに大幅反発し、2.32％高の1757.92ポイント。B株指数は反発し、1.34％高の1109.55ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約19％増加し、概算で5492億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は7億5700万元の買い越しだった。
中国人民銀行（中央銀行）が約4カ月ぶりに預金準備率の引き下げを昨日発表。これにより約7000億元に上る長期の流動性が供給されるため、株式市場への追い風となった一方、本日発表された2月の製造業PMIは、CFLPと財新のいずれも市場予想を下回った。大きな好材料と悪材料が重なり、上海総合指数は朝方から前日終値を挟んで一進一退となった。後場の中盤からは騰勢が増し、一本調子で上げ幅を拡大。本日の高値付近で引け、終値で2700ポイントを回復した。上海市場の上昇銘柄は全体の8割半に達した。深セン市場は全体の8割の銘柄が上昇した。両市場合計の売買代金は3営業日ぶりに5000億元を超えた。
上海A株市場では預金準備率の引き上げを好感し、不動産株の上昇が目立った。中華企業【売付のみ】（600675.SS）がストップ高だったほか、信達地産（600657.SS）が8.24％高だった。長期の流動性が供給されたことを受け、証券株も大幅高。東方証券（600958.SS）が7.93％高、中信証券'A'（600030.SS）が7.35％高。金相場の上昇を追い風に、赤峰黄金（600988.SS）がストップ高、老鳳祥'A'（600612.SS）が9.04％高など、関連銘柄が買われた。このほか時価総額の大きな銀行株、石油株、保険株も堅調だった。
上海B株市場は、ほぼ全面高。なかでもA株を発行していない純粋B株の上昇が目立ち、大化集団大連化工（900951.SS）が6.80％高、上海匯麗建材（900939.SS）が4.88％高で、上昇率1～2位に並んだ。深セン市場も全体の9割近くの銘柄が上昇した。追加の金融緩和を受け、不動産株が買われ、深セン特区不動産（200029.SZ）が上昇率1位の8.39％高、深セン物業発展（200011.SZ）が同4位の5.53％高だった。（中国部・千原）
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