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【2月29日の香港市場】
2016.02.29 18:29
主要指数はいずれも急反落。ハンセン指数は前営業日比1.30%安の1万9111.93ポイント、H株指数は1.46%安の7916.34ポイント、レッドチップ指数は2.14%安の3412.80ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べ約2%増加し、概算で640億1700万HKドルだった。「港股通」(上海経由の香港株投資)は2億3400万元の買い越し。
米国のGDPが市場予想を上回る伸びを示したことで、先週末のニューヨーク市場では利上げ観測が高まり、ダウ平均が下落。また、27日に閉幕した上海G20財務相・中央銀行総裁会議でも特段のポジティブサプライズはなく、週明けの香港市場は戻り売りに押された。主要指数は朝方に下げ幅を広げた後、その後は安値圏で低迷。需給懸念などから急落した上海A株に引きずられ、後場でやや下げ幅を広げた。ハンセン指数は1万9000ポイントを維持できたが、H株指数は節目の8000ポイント割れ。中国製造業PMIの発表を明日に控え、リスク回避の意識が働いた。
IPO(新規公開)の登録制への移行や、投資マネーの不動産へのシフトなどが警戒され、A株市場が急落。これを受け、A・H重複上場株の多くが連れ安した。原油相場の上昇にもかかわらず、中国石油天然気(00857.HK)が3.48%安、中国海洋石油(00883.HK)が2.80%安、中国石油化工(00386.HK)が2.25%安と、三大石油株が反落。サプライサイド(供給側)改革をテーマに先週物色された非鉄・鉄鋼・建材株なども戻り売りに見舞われた。中国アルミ(02600.HK)が8.27%安、鞍鋼(00347.HK)が4.80%安、江西銅業(00358.HK)が3.33%安、中国建材(03323.HK)が1.14%安。非鉄大手の中国大冶有色金属(00661.HK)は15年12月本決算の赤字拡大見通しも加わり、4.31%安に沈んだ。
このほか、消費関連株もさえない。婦人靴大手の百麗国際(01880.HK)が4.88%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。食品大手の康師傅(00322.HK)も戻り売りに押され、同3位の3.67%安だった。また、2月の貸出の伸びが大きく鈍化するとの見通しから、中国民生銀行(01988.HK)が3.18%安、中国光大銀行(06818.HK)が3.13%安など、銀行株が低迷した。
一方で香港系銘柄の一角が堅調だった。新世界発展(00017.HK)は傘下上場企業の非公開化を目的とした公開買付をスタートし、1.55%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。恒隆地産(00101.HK)が0.88%高、恒基地産(00012.HK)が0.11%高と、一部の地場系不動産株が踏み止まった。個別では自動車大手のBYD(01211.HK)が1.57%高。昨年通期の決算が大幅増益となったことが好感された。(中国部・畦田)
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