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【2月25日の香港市場】

2016.02.25 18:30

 主要指数はいずれも大幅に3日続落。ハンセン指数は前日比1.58%安の1万8888.75ポイント、H株指数は2.35%安の7871.94ポイント、レッドチップ指数は1.78%安の3379.45ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約5%増加し、概算で636億8500万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は5億8100万元の買い越しだった。

 前日のニューヨーク市場では原油相場の反発を手がかりに、ダウ平均が上昇。これを受け、本日の香港市場では主要指数が小高く寄り付いた。もっとも、その後は上海金融市場での短期金利の急騰、投資マネーの流出とIPO(新規公開)にともなうA株の需給懸念などを受け、上海A株の地合いが悪化すると、香港市場でも幅広いセクターに売りが膨らんだ。主要指数は上海総合指数に追随して下げ幅を拡大。ハンセン指数は再び1万9000ポイントを割り込んだ。上海・G20財務相・中央銀行総裁会議の開幕を明日に控え、各国の政策協調は望み薄との見方が強まったことも地合いに影響した。

 上海A株の急落、短期金利の急騰が投資家心理を冷やし、本土系金融セクターが総崩れとなった。中信証券(06030)が3.61%安、中国工商銀行(01398.HK)が2.29%安、中国建設銀行(00939.HK)が1.73%安、中国銀行(03988.HK)が1.70%安など。当局が一部保険会社の株式投資拡大を禁止したことが伝わり、平安保険(02318.HK)が2.99%安、中国人寿保険(02628.HK)が2.96%安など、保険株がさえない。また、深セン市政府の幹部が不動産引き締めの導入を検討していると発言。これにより、本土系不動産株が調整した。雅居楽地産(03383.HK)は大幅減益見通しも悪材料として加わり、7.23%安。万達商業地産(03699.HK)が3.81%安、恒大地産集団(03333.HK)が3.66%安、深セン控股(00604.HK)が3.44%安など、デベロッパー大手が値下がりした。

 このほか、前日好調だった非鉄大手に戻り売りが目立った。中国大冶有色金属(00661.HK)が6.61%安、江西銅業(00358.HK)が4.97%安、中国アルミ(02600.HK)が3.49%安。内需系銘柄も売りに押された。食品大手の康師傅(00322.HK)は業績悪化見通しが引き続き悪材料視され、5.47%安。昨日に続いてハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。衛生用品大手の恒安国際(01044.HK)も3.50%安で、下落率4位。

 一方で、香港系保険会社のAIA(01299.HK)が0.89%高と堅調に推移し、ハンセン指数構成銘柄で唯一値上がりした。発表した通期決算は減益となったが、新規契約価値などが市場予想を上回り、買いが入った。本土系通信サービス会社の中信国際電訊(01883.HK)は本決算で2ケタ増益を確保し、4.98%高。また、飲料メーカーの中国粗糧王飲品(00904.HK)が14.45%高と連騰。同社は株価急騰の理由は見当たらないと説明しているものの、思惑買いが膨らんでいるようだ。(中国部・畦田)

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