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【2月24日の中国本土市場】
2016.02.24 17:55
主要指数は上海が小反発、深センが小幅続落となった。上海市場は上海総合指数が前日比0.88%高の2928.89ポイント、A株指数が0.88%高の3064.92ポイント、B株指数が0.74%高の369.25ポイント。一方の深セン市場はA株指数が0.03%安の1962.30ポイント、B株指数が0.12%安の1169.41ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約1%増加し、概算で5806億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は1億2500万元の買い越しだった。
産油国の原油減産の可能性が一段と遠のいたことを受け、前日の米国株市場は反落。これが本土市場でも投資家心理を冷やし、前場の上海総合指数は前日終値を挟んで弱含み、後場初めで下げ足を速めた。1月の銀行の外為統計が明らかになり、あらためて海外への資金流出が裏付けられたことも影響した。もっとも、後場半ばからは地合いが好転。まもなくプラスに転じると、その後は大引けにかけて上げ幅を広げ、引き続き2900ポイントを維持して引けた。中央全面深化改革領導小組で、習近平・国家主席が構造改革の加速を指示。国有企業改革をめぐる10項目のテストプランを明日にも明らかにされる見通し
となり、政策期待が押し目買いにつながった。
国有企業改革で先行する上海市政府系の銘柄が好調。上海実業発展(600748.SS)や上海錦江国際実業投資'A'(600650.SS)、上海電力(600021.SS)がストップ高で引けたほか、上海外高橋集団'A'(600648.SS)が6.09%高、上海電気'A'(601727.SS)が5.72%高、上海金橋輸出加工区開発'A'(600639.SS)が5.48%高など、幅広いセクターで同市政府系の銘柄が上昇した。国務院直轄の大型旅行会社2社が再編に向けて協議中と伝わり、傘下上場企業の華貿国際物流(603128.SS)がストップ高、中国国旅(601888.SS)が4.72%高。
また、サプライサイド(供給側)改革の重点対象である非鉄・鉄鋼・建材などのセクターも動意付いた。金誠信砿業(603979.SS)が6.10%高、寧夏建材(600449.SS)が3.99%高、撫順特殊鋼(600399.SS)が1.86%高。個別では遼寧省政府傘下の遼寧成大(600739.SS)がストップ高。増資で調達する資金を原資に、総合保険会社に資本参加する計画を明らかにし、これが好感された。一方で両市場全体では4割の銘柄が下落。特に深セン市場では値下がり・値上がり数が拮抗した。個別では京能電力(600578.SS)が6.26%安。親会社からの買収を含む再編計画を発表し取引を再開したが、売買停止中の相場下落が一気に織り込まれた。
なお、B株市場も値上がり数の方が多かった。上海B株では地元政府系の銘柄が好調。深センB株では家電大手の康佳集団(200016.SZ)が6.03%高と急騰し、上昇率1位となった。(中国部・畦田)
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