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【2月23日の中国本土市場】
2016.02.23 17:17
主要指数はいずれも反落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.81％安の2903.33ポイント、A株指数が0.81％安の3038.15ポイント、B株指数が0.40％安の366.50ポイント。深セン市場はA株指数が0.58％安の1993.04ポイントと、3営業日ぶりに下落。B株指数は6営業日ぶりに調整し、0.72％安の1170.82ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約5％減少し、概算で5728億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は5億5000万元の買い越しだった。
本土市場は約6割の銘柄が値下がりした。小安く寄り付いた上海総合指数は徐々に下げ幅を広げ、節目の2900ポイントを割り込むかたちで前引け。後場は大台をめぐる攻防となり、マイナス圏でもみ合ったが、最終的に僅差で同台に乗せて引けた。中国人民銀行（中央銀行）が本日実施した公開市場操作を通じ、今週は吸収超過となる見通し。これで追加緩和の期待感が一服し、直近で堅調だったセクターを中心に戻り売りが目立った。また、本日の人民元の基準レートが大幅な元安に設定されたことも、投資家心理に影響した。
前日の国際原油相場の急伸を受け、航空株が反落した。中国東方航空'A'（600115.SS）が3.05％安、中国南方航空'A'（600029.SS）が2.76％安、吉祥航空（603885.SS）が1.61％安など、概ねさえない。保険株に調整圧力が強まり、生保最大手の中国人寿保険'A'（601628.SS）は前日のストップ高から一転、本日は2.70％安。これが全体の地合いを冷やし、海通証券'A'（600837.SS）が2.49％安、太平洋保険'A'（601601.SS）が1.69％安、中国銀行'A'（601988.SS）が1.51％安など、金融セクター全般が反落した。
また、業績不振銘柄が概ね下落。機械株の瀋機集団昆明機床'A'（600806.SS）は2年連続の赤字となる見通しで、5.51％安に沈んだ。金属相場の底入れ感が広がり、非鉄金属株の一角が堅調。吉恩ニッケル【売付のみ】（600432.SS）と広晟有色金属【売付のみ】（600259.SS）がストップ高、宏達砿業（600532.SS）が7.60％高、廈門タングステン（600549.SS）が7.34％高など、買われた。
B株市場は約8割の銘柄が下落した。上海B株では不動産株がさえず、上海大名城（900940.SS）が2.16％安、上海市北高新（900902.SS）が1.43％安、上海金橋輸出加工区開発（900911.SS）が1.08％安、上海外高橋集団（900912.SS）が0.41％安。一方で、大化集団大連化工（900951.SS）が2.26％高、丹化化工（900921.SS）が1.83％高など、化学株が堅調だった。深センB株では自動車株がさえず、富奥汽車（200030.SZ）が2.76％安、江鈴自動車（200550.SZ）が2.04％安で引けている。（中国部・畦田）
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