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【2月22日の香港市場】

2016.02.22 18:24

 主要指数はいずれも反発した。ハンセン指数は前営業日比0.92%高の1万9464.09ポイント、H株指数は1.34%高の8221.37ポイント、レッドチップ指数は0.57%高の3511.44ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ9%増加し、概算で601億9700万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は8億1100万元の買い越しだった。

 中国証券監督管理委員会(CSRC)の肖鋼・主席が事実上更迭されたことを受け、週明けの上海株市場は大きく反発。香港株市場もこれを追い風に買い戻す動きが広がり、主要指数は堅調に推移した。また、本日の日本株市場が堅調だったことも投資家心理を支えた。一方で米国での原油在庫の増加を受け、先週末のニューヨークWTI原油先物が下落。原油安への警戒感は燻り続け、主要指数の上値をやや重くした。

 香港地場系の金融株は明暗が分かれた。東亜銀行(00023.HK)は経営トップによる同社株の積極的な買い増しが伝えられ、9.18%高。恒生銀行(00011.HK)は大幅増益の15年12月本決算を手がかりに6.49%高となり、両銘柄でハンセン指数構成銘柄の上昇率1、2位を占めた。一方で恒生銀行の親会社で欧州金融大手でもあるHSBC(00005.HK)は下落率1位の2.18%安に沈み、指数の重しになった。同日発表の決算は小幅減益にとどまり、市場予想を大きく下回ったことが嫌気された。

 また、本土系金融株は概ね堅調。生保最大手の中国人寿保険(02628.HK)は1月の保険料収入の大幅増が好感され、3.62%高。金融緩和の継続を織り込み、中国銀行(03988.HK)が1.70%高、中国工商銀行(01398.HK)が1.53%高、交通銀行(03328.HK)が1.11%高など、銀行株も上昇した。本土系の工業セクターが概ね堅調。部品メーカーの上海集優機械(02345.HK)は好業績見通しが刺激材料になり、17.82%高。鉄鋼大手は業界再編による恩恵が織り込まれ、重慶鋼鉄(01053.HK)が6.66%高、鞍鋼(00347.HK)が5.47%高、馬鞍山鋼鉄(00323.HK)が4.65%高と、買い進まれた。送変電設備メーカーの東北電気(00042.HK)は15年通期で最終黒字を確保したことが材料視され、3.70%高で引けた。

 一方で本土系でも不動産株の一角は軟調だった。住宅市場の安定化に向け、政府は供給過剰都市での土地供給を制限すると発表。規制強化による事業展開への影響が警戒され、華潤置地(01109.HK)が2.18%安、中国海外発展(00688.HK)が1.27%安で引けた。また、電気ニッケルメーカーの新疆新キン砿業(03833.HK)は本決算の赤字転落見通しを受け、1.51%安だった。(中国部・畦田)

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