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【2月18日の中国本土市場】
2016.02.18 17:19
主要指数はA株が下落、B株が上昇。上海市場は上海総合指数が前日比0.15%安の2862.89ポイント、A株指数が0.15%安の2995.79ポイントと、3日ぶりに小反落。B株指数は3日続伸し、0.65%高の362.70ポイント。深セン市場はA株指数が3日ぶりに反落し、0.34%安の1925.56ポイント。B株指数は3日続伸し、0.56%高の1158.43ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約4%増加し、概算で5906億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は5億2900万元の買い越しに転じた。
上海総合指数は高く寄り付いたものの、昨日までの続伸の反動から、前場の中盤では戻り売りに押され、下げに転じる場面もあった。後場は堅調に始まったものの、終盤で再びマイナス圏に沈み、小幅安で引けた。上海市場は全体の5割あまりに銘柄が下落した。深セン市場はベンチャー企業が上場する「創業板」の銘柄を中心に、全体の6割近くが下落した。売買代金は3日連続で前日比での増加。昨日時点の信用取引残高は約8800億元に達し、今月5日以降で最高となった。
3月上旬の全国人民代表大会(全人代)が近づいていることから、本日も国有企業改革の関連銘柄などを物色する動きが続いた。本日発表の1月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)の伸び率が市場予想をわずかに下回った。旧正月需要や寒波の影響で食品価格などが上昇したものの、依然としてデフレ圧力が強いとエコノミストは指摘している。こうしたなか中国人民銀行(中国銀行)は本日も800億元の買いオペを実施。ただ、以前に実施した買いオペの満期が到来し、差し引き2900億元の資金が吸収された。
上海A株市場は国有企業改革の関連銘柄が堅調で、洛陽玻璃'A'(600876.SS)がストップ高だった。産業政策の重要テーマとなりそうなインダストリー4.0(工業のデジタル化)の関連銘柄も買われ、瀋機集団昆明機床'A'(600806.SS)、三一重工(600031.SS)がストップ高だった。一方、時価総額の大きな銀行株に軟調な銘柄が多かったほか、二大石油株が反落した。保険株や証券株も軟調な銘柄が目立った。
上海B株市場は全体の6割近くの銘柄が上昇。上海市政府の国有企業改革に関連しそうな銘柄が物色され、上海三毛企業(900922.SS)がストップ高だったほか、上海中毅達(900906.SS)が4.43%高、上海鳳凰企業(900916.SS)が4.13%高。深センB株市場の上昇銘柄は全体の5割ほどだった。長安汽車(200625.SZ)が上昇率2位の3.40%高など、大型株の上昇が目立った。(中国部・千原)
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