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【2月15日の中国本土市場】
2016.02.15 17:19
旧暦さる年の最初の取引日は、主要指数がいずれも下落。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.62%安の2746.19ポイント、A株指数が0.62%安の2873.57ポイントと、そろって続落。B株指数は5日ぶりに反落し、0.99%安の350.82ポイント。深セン市場はいずれも続落し、A株指数が0.03%安の1829.83ポイント、B株指数が1.80%安の1120.64ポイントだった。両市場の売買代金は連休前に比べ約10%減少し、概算で3290億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は1億2400万元の買い越しだった。
旧正月連休中に海外市況が大きく調整したことを背景に、上海総合指数は2700ポイントを割り込んで寄り付いたが、すぐに大台を回復。前場の中盤から下げ幅を徐々に縮小し、後場では前日終値付近まで戻したが、終盤で売りに押された。上海市場は全体の6割あまりの銘柄が下落した。深セン市場の下落銘柄は全体の5割半だった。
本日発表された1月の貿易統計は、輸出入額の伸び率がいずれも市場予想を下回り、基準金利や預金準備率の引き下げに対する期待感が膨らんだ。国内では旧正月の映画チケット販売、宅配輸送量、旅客取扱量などが順調に伸びたとのニュースが流れたほか、3月の全国人民代表大会(全人代)の閉幕後にも不動産引き締め策が緩和されるとの憶測が浮上した。人民元もオンショア市場で大きく元高に動き、オフショア市場もこれに追随し、中国本土からのマネー流出懸念が和らいだ。
上海A株市場では金関連の銘柄が大幅高。世界的なリスク回避の動きを受け、金相場が大きく上昇したことを好感した。産金株の山東ゴールド(600547.SS)、中金ゴールド(600489.SS)、紫金砿業'A'(601899.SS)、赤峰黄金(600988.SS)のほか、宝飾品販売の豫園商城(600655.SS)がストップ高だった。非鉄金属株の上昇も目立ち、吉恩ニッケル【売付のみ】(600432.SS)がストップ高だったほか、貴研プラチナ(600459.SS)と盛屯砿業(600711.SS)がいずれも6.52%高。一方、時価総額の大きな銀行、保険、証券、石油、鉄鋼などの銘柄が幅広く売られ、上海総合指数の重荷となった。
上海B株市場の下落銘柄は全体の8割半に上った。こうしたなか旧正月の観光産業が全体的に好調だったことから、黄山旅行開発(900942.SS)が上昇率1位の3.77%高、金相場の上昇を好感し、老鳳祥(900905.SS)が同2位の1.50%高だった。深センB株市場も全体の8割半の銘柄が下落した。神州長城(200018.SZ)は実質筆頭株主が10株につき28株の株式分割(無償交付)を提案したことを受けてストップ高だった。(中国部・千原)
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