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【2月3日の香港市場】
2016.02.03 18:01
主要指数はいずれも大幅安。ハンセン指数が前日比2.34%安の1万8991.59ポイント、H株指数が2.48%安の7858.31ポイントと3日続落。レッドチップ指数は急反落し、2.87%安の3367.10ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約13%増加。概算で786億8100万HKドルだった。「港股通」(上海経由の香港株投資)の買越額は15億8500万元に増加した。
前日の米国株市場は原油相場の急落を受け、ダウ平均が大幅に下落。中国をはじめとした新興国の景気低迷に加え、減産に向けた産油国の交渉が不調に終わるとの見方が強まった。これにより世界的にリスクオフが進むと、本日の香港市場も見切り売りが活発化。主要指数は大きく下げて寄り付くと、大引けまで安値圏で一進一退だった。ハンセン指数は6営業日ぶりに1万9000ポイントを割り込んで大引け。H株指数も節目の8000ポイントを下回った。日欧の追加金融緩和による買いはすでに一巡しており、特段のポジティブ材料に乏しいなか、旧正月連休前の換金売りもみられた。
パソコン世界大手の聯想集団(00992.HK)が急反落し、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる10.19%安に沈んだ。本日前引け後に発表した15年4-12月期決算 が赤字に転落し、失望売りに押された。また、原油相場の急落を受け、資源・エネルギー株が概ね下落。石油大手の中国石油天然気(00857.HK)が4.15%安、中国海洋石油(00883.HK)が3.97%安、中国石油化工(00386.HK)が2.79%安と、三大石油株が全体の地合いを冷やした。景気低迷による電力需要の減少が警戒され、電力セクターが安い。華潤電力控股(00836.HK)が5.26%安、中国電力国際発展(02380.HK)が4.26%安。大唐国際発電(00991.HK)は本決算で約60億元に上る損失を計上する見通しとなり、2.47%安。このほか、今週は比較的堅調だった食品株が反落。乳業大手の蒙牛乳業(02319.HK)が4.34%安と反落した。
一方で鋼管メーカーの安徽天大石油管材(00839.HK)が急騰し、59.04%高。筆頭株主の交代と、非公開化(上場廃止)を視野に入れた公開買付(TOB)の計画を明らかにし、一気に買い進まれた。非鉄大手の中国アルミ(02600.HK)は親会社が関わるレアアース業界の再編が今年前半にも完了する見通しとなり、2.89%高と買われた。また、香港の通信大手である数碼通電訊(00315.HK)が2.33%高としっかり。厳しい経営環境のなか、15年12月中間期で増収を確保したことが好感された。(中国部・畦田)
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