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【2月2日の香港市場】
2016.02.02 18:04
主要指数はハンセン指数が前日比0.75％安の1万9446.84ポイント、H株指数が1.05％安の8058.83ポイントと続落。一方でレッドチップ指数は小反発し、0.12％高の3466.85ポイントだった。メインボードの売買代金は前日とほぼ変わらず、概算で695億9800万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）の買越額は12億3500万元に増加した。
ハンセンとH株の両指数は概ねマイナス圏でもみ合い、そのまま大引け。一方のレッドチップ指数は比較的底堅く、小幅ながらもプラス引け。CFLP中国製造業PMIが弱い内容になったことを受け、前日の国際原油相場は大幅に反落。これがリスク回避の意識につながり、香港市場の地合いを重くした。また、日銀のマイナス金利導入によるポジティブサプライズの効果も一巡。来月に予想される欧州中央銀行（ECB）の追加緩和も不透明感が出てきており、市場の様子見ムードは燻り続けた。
香港系金融株が引き続き低迷。香港金融界の足元の不透明な経営環境が嫌気され、AIA（01299.HK）が2.84％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。中銀香港（02388.HK）が1.40％安、HSBC（00005.HK）が0.91％安。また、旧正月前の資金繰りや手形割引・貸付業務での損失リスクが警戒され、本土系銀行株も軟調だった。巨額損失の可能性がある中国農業銀行（01288.HK）が1.09％安。他行にも売りが波及し、中国建設銀行（00939.HK）が2.76％安、中国工商銀行（01398.HK）が2.25％安。
また、前日の弱い製造業PMIが引き続き嫌気され、重厚長大の製造セクターが軟調。鞍鋼（00347.HK）が4.91％安、西王特鋼（01266.HK）が5.05％安、馬鞍山鋼鉄（00323.HK）が0.70％安と、鉄鋼株が売られた。業界団体によると昨年の会員企業の赤字額は600億元を超えたもようで、足元の厳しい経営状況が嫌気された。ディーゼルエンジン大手のイ柴動力（02338.HK）は前日急騰した反動から、6.58％安。建機大手の中聯重科（01157.HK）は15年12月本決算の大幅減益見通しを受けて、3.63％安に沈んだ。
一方で前日に続き本土系内需株の一角が堅調。食品株の中国旺旺（00151.HK）が3.45％高、蒙牛乳業（02319.HK）が3.22％高と続伸した。外需関連株でもエレクトロニクス大手の聯想集団（00992.HK）が好調に推移し、3.66％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。明日発表予定の決算への期待感が広がった。また、旧正月連休の商戦を控え、観光・外食セクターが堅調。呷哺呷哺餐飲（00520.HK）が9.62％高、香港中旅（00308.HK）が4.98％高、上海錦江国際酒店（02006.HK）が1.80％高だった。（中国部・畦田）
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