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【1月28日の中国本土市場】

2016.01.28 17:43

 主要指数は大幅に3日続落。上海市場は上海総合指数が前日比2.92%安の2655.66ポイント、A株指数が2.92%安の2778.98ポイント、B株指数が1.69%安の335.36ポイント。深セン市場はA株指数が4.19%安の1702.79ポイント、B株指数が1.09%安の1119.22ポイント。両市場の売買代金は前日比で約2割減少。概算で3994億元にとどまった。4000億元割れは昨年の国慶節連休前最後の取引となった9月30日以来。前日は大幅な買い越しだった「滬股通」(香港経由の上海A株投資)だが、本日は一気に売りへと傾き、3億4200万元の売り越しになった。

 本日の上海総合指数は安く寄り付いたものの、年初からの急落の反動もあり、前場は一時的に上げに転じる場面もみられた。だが、後場に入ると地合いが一段と悪化。もみ合いを経て2700ポイントを守りきれずに大きく割り込むと、その後は大引けにかけて下げ足を速め、2600ポイント台半ばで安値引けした。概ね1年2カ月ぶりの安値。14年11月の第4週に中国人民銀行(中央銀行)の利下げ決定を手がかりに、長らく低迷していたA株市場が急伸し、その後のブル相場につながったが、本日の急落で利下げ決定当時の水準まで後退した。

 現地では本日の株安について、◆米国の利上げ観測が後退せず、人民元安や中国からの資本流出への警戒感が一段と強まった、◆ジョージ・ソロス氏を代表格とする海外の有力ヘッジファンドによる人民元売りへの懸念、◆中国農業銀行(601288.SS)に続いて中信銀行'A'(601998.SS)も手形割引で巨額の損失を計上する可能性が浮上し、リスクオフが進んだ、◆大株主が担保に設定している株式をめぐり、足元の株安で強制決済の可能性が一段と高まった、◆信用取引をはじめとした高レバレッジ取引の巻き戻しが加速した――ことなどが背景として挙げられている。

 大半のセクターが下落。12月の工業企業利益の落ち込みが引き続き嫌気されており、重厚長大型のセクターに見切り売りが膨らんだ。中航重機(600765.SS)や船舶重工(601989.SS)、中船防務'A'(600685.SS)、瀋機集団昆明機床'A'(600806.SS)、中国船舶(600150.SS)などがストップ安。中国中鉄'A'(601390.SS)が8.23%安、寧波建工(601789.SS)が7.72%安、中国冶金科工'A'(601618.SS)が6.58%安など、建設株もきつい下げとなった。一方で国際原油相場の続伸を手がかりに、大型株の中国石油天然気'A'(601857.SS)が2.19%高としっかり。また、タイヤ大手の双銭'A'(600623.SS)は15年12月本決算の好業績見通しを受けてストップ高となった。

 B株市場もA株に連れ安。値上がり銘柄は1割にとどまった。上海B株では純粋B株が売られ、大化集団大連化工(900951.SS)が6.24%安、上海匯麗建材(900939.SS)が5.91%安、上海凌雲実業(900957.SS)が5.36%安、黄石東貝電器(900956.SS)が4.61%安で、下落率の2~5位。一方、深センB株では業績悪化の見通しを明らかにした南京普天通信(200468.SZ)が9.82%安で、下落率1位に沈んだ。(中国部・畦田)

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