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【1月26日の中国本土市場】
2016.01.26 17:21
主要指数は3営業日ぶりに急反落。上海市場は上海総合指数が前日比6.42%安の2749.78ポイント、A株指数が6.42%安の2877.69ポイント、B株指数が4.89%安の341.36ポイント。深セン市場はA株指数が7.13%安の1792.36ポイント、B株指数が3.80%安の1131.88ポイント。両市場の売買代金は前日比で約24%増加。概算で5231億元だった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は2億3500万元の売り越しに転じた。
本土市場はほぼ全面安で大引け。ストップ安に沈んだ銘柄は1000近くに達した。原油安や米国株安など外部環境の悪化を受け、上海総合指数は安くスタート。前場は下値のめどである2900ポイントをめぐりもみ合ったが、後場に入ると地合いが一段と悪化。後場中盤からは底なしとなり、一気に190ポイント近くも下落。約13カ月ぶりの安値で引けた。
本日の急落の背景に関し、現地では、◆旧正月連休を再来週に控え、企業や金融機関の資金繰りへの懸念が意識された、◆前日に加えて本日も原油安が進み、世界的なリスクオフの長期化が織り込まれた、◆著名投資家のジョージソロス氏による中国経済のハードランディング見通しについて、政府高官が激しく反論。一方で景気や株価を立て直す具体的な政策は打ち出されず、当局への失望感や景気先行きへの警戒感が強まった、◆中国農業銀行'A'(601288.SS)の巨額損失の他行への広がりが警戒され、インターバンク市場の流動性低下が意識された―――などが指摘されている。実際はこれらの要因が重なり合い、個人投資家のマインドが一段と悪化。売りが売りを呼ぶ展開になり、これに信用取引の建て玉や担保株券の強制決済、ファンドの清算による投げ売りなどが加わったとみられる。
すべてのセクターが下落。特に「供給側改革」をテーマに買われていた業種に戻り売りが膨らんだ。石炭株の大同煤業(601001.SS)と山煤国際エナジー(600546.SS)などがストップ安。巣東セメント(600318.SS)がストップ安、福建セメント(600802.SS)が8.79%安、安徽海螺水泥'A'(600585.SS)が6.14%安など、建材株も売り込まれた。国内外の景気減速による建設需要の低迷が警戒され、中国冶金科工'A'(601618.SS)、中信重工機械(601608.SS)、葛洲ハ(600068.SS)、中鉄二局(600528.SS)など、建設・建機株などにストップ安が目立った。また、年初からの証券市場の急落を受け、証券・保険株が大幅安。国泰君安証券(601211.SS)がストップ安、海通証券'A'(600837.SS)が9.38%安、中信証券'A'(600030.SS)が9.25%安と証券大手が軒並み急落した。
B株市場もA株に連れ安。値上がりはわずか3銘柄に限られた。上海B株では大株主による保有株売却が嫌気され、上海中毅達(900906.SS)がストップ安。建材株の上海匯麗建材(900939.SS)は9.11%安で下落率2位に沈んだ。一方でタイヤ大手の双銭(900909.SS)は本決算の大幅増益見通しを手がかりに、1.98%高。深センB株では康佳集団(200016.SZ)が赤字転落の決算見通しを手がかりに、下落率1位の8.94%安に沈んだ。(中国部・畦田)
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