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【1月25日の中国本土市場】
2016.01.25 17:57
主要指数はいずれも続伸。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.75%高の2938.51ポイント、A株指数が0.75%高の3075.42ポイント、B株指数が0.90%高の358.94ポイント。深セン市場はA株指数が1.00%高の1930.01ポイント、B株指数が1.07%高の1176.59ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べ約5%減少し、概算で4229億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は2億5000万元だった。
欧州や日本の追加金融緩和、米国の利上げペース鈍化への期待感を背景に、先週末の米国株市場は上昇。原油相場も急伸した。米国市場の上昇を通じて投資家は世界的なリスクオフの一巡を確認すると、週明けの本土市場では買い戻す動きが先行。人民元相場が安定したこともあり、上海総合指数は続伸して引けた。もっとも、著名投資家のジョージソロス氏による中国経済のハードランディングは不可避との見方は盛んに報道されており、個人投資家のリスク回避の姿勢も燻る状況。売買代金は低水準にとどまり、指数は後場で一時的に下げに転じる場面もみられた。
両市場では7割半の銘柄が上昇した。李克強首相が国務院常務会議で製造業の生産能力削減を目指す「供給側改革」の加速を指示。過剰生産の業界で生産調整が進み上場大手に有利に働くとの思惑から、製造セクターが幅広く買われた。寧夏建材(600449.SS)や祁連山セメント(600720.SS)がストップ高、福建セメント(600802.SS)が3.67%高など、建材株が上昇。石炭株も堅調で、大手の中煤能源'A'(601898.SS)は本決算の赤字転落見通しを明らかにしたものの、1.52%高で引けた。また、原油相場の急伸を手がかりに、中海油田服務'A'(601808.SS)が4.86%高、中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.36%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.67%高と、石油株も買われた。
一方で大型銀行株の中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.32%安とさえない。債券業務で巨額損失を計上する可能性が浮上し、これが嫌気された。また、原油相場の急伸を手がかりに航空株が下落。春秋航空(601021.SS)が2.02%安、吉祥航空(603885.SS)が1.43%安、中国国際航空'A'(601111.SS)が1.35%安と、売られた。また、中国交通建設'A'(601800.SS)が1.98%安、中国冶金科工'A'(601618.SS)が1.32%安など、大型建設株の一角もさえない。
B株市場もA株に連れ高。上海B株では石炭大手の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が「供給側改革」による恩恵が期待され、2.73%高。指数の上昇を牽引した。深センB株では電子部品メーカーの深セン中恒華発(200020.SZ)がストップ高。同社は不動産への事業転換を進めており、不動産管理会社の共同設立の構想が好感された。(中国部・畦田)
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