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【1月20日の中国本土市場】

2016.01.20 17:34

 主要指数はいずれも2日ぶりに反落。上海市場は上海総合指数が前日比1.03%安の2976.69ポイント、A株指数が1.02%安の3115.33ポイント、B株指数が1.75%安の364.79ポイント。深セン市場はA株指数が1.02%安の1962.09ポイント、B株指数が1.65%安の1174.89ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約2%増加し、概算で5960億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は5億9300万元の売り越しに転じた。

 上海総合指数は低く寄り付いたが、前場の中盤では3000ポイントを回復し、さらに上げに転じる場面もあった。だが、そこから下げに転じると、急ピッチで下げ幅を拡大。後場ではやや戻したが、再び3000ポイント割れで引けた。上海市場の下落銘柄は全体の6割半に上った。深セン市場は全体の6割の銘柄が下落した。

 中国人民銀行(中央銀行)が昨日の中期流動性ファシリティー(MLF)を通じ、銀行22行に4100億元を供給。流動性がひっ迫する春節(旧正月)前後に向け、6000億元以上の資金を供給する姿勢も示した。一方、中国証券監督管理委員会(CSRC)が7社のIPO(新規公開)を承認。抽選前の資金払込が不要な新方式が採用され、株式市況や流動性への配慮がなされたものの、投資家の警戒感を払しょくできなかったもようだ。こうしたなか香港市場では、海外への資金流出を背景に、香港ドルの下落と金利の上昇が進み、主要株価指数が大幅安となり、本土市場の逆風となった。

 上海A株市場では銀行、保険、証券、鉄鋼、石油、石炭、セメントなどの大型株が総じて軟調。こうしたなか原油安を好感し、航空株が堅調。大手では中国国際航空'A'(601111.SS)がストップ高だったほか、中国南方航空'A'(600029.SS)が5.12%高、中国東方航空'A'(600115.SS)が4.39%高。LCC(格安航空会社)吉祥航空(603885.SS)が3.12%高、海南航空'A'(600221.SS)が2.89%高、春秋航空(601021.SS)が2.34%高だった。また、ベンチャー投資関連の銘柄が堅調。魯信創業投資(600783.SS)が7.01%高、張江ハイテク(600895.SS)が4.28%高、大衆公用事業(600635.SS)が3.46%高だった。このほか電力株の一角が堅調だった。

 上海B株市場は全体の8割半の銘柄が下落。上海海欣集団(900917.SS)は15年12月本決算が大幅減益となる見通しを明らかにし、下落率1位の9.04%安だった。深センB株市場の下落銘柄は全体の9割に達した。(中国部・千原)

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