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【1月19日の中国本土市場】
2016.01.19 17:18
主要指数はいずれも大幅続伸。上海市場は上海総合指数が前日比3.22%高の3007.73ポイント、A株指数が3.22%高の3147.72ポイント、B株指数が3.52%高の371.32ポイント。深セン市場はA株指数が3.57%高の1982.36ポイント、B株指数が2.48%高の1194.70ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約23%増加し、概算で5833億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は6億元の買い越しだった。
2015年の経済指標の発表を控え、上海総合指数は朝方から前日終値を挟んで一進一退。日本時間11時に発表された2015年の中国経済の実質成長率は6.9%で、市場予想通りだった。低すぎれば中国経済への懸念が高まり、高すぎれば統計の信頼性が疑われる可能性もあったことから、無難な数値が発表されたことで、地合いが好転。第13次5カ年計画(2016~2020年)の初年度を迎え、これを手がかりとする銘柄に買いが入った。上海総合指数は前場の終盤で上げ幅を広げ、後場も堅調に推移。3日ぶりに終値で3000ポイントを回復した。上海市場の上昇銘柄は全体の9割あまりに達した。深セン市場も全体の9割近くの銘柄が上昇した。ただ、売買代金は前日に比べ増加したものの、昨年12月に比べ低水準にとどまっている。
上海A株市場では、一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)の関連銘柄の上昇が目立った。交通インフラ建設の中国中鉄'A'(601390.SS)、中国鉄建'A'(601186.SS)、中国交通建設'A'(601800.SS)、中鉄二局(600528.SS)がそろってストップ高だったほか、中国建築(601668.SS)が7.50%高、第一重型(601106.SS)が6.07%高。高速鉄道関連では、晋億実業(601002.SS)がストップ高、晋西車軸(600495.SS)が7.87%高、中国中車'A'(601766.SS)が6.32%高だった。また、洛陽玻璃'A'(600876.SS)がストップ高など、中央政府系国有企業の再編に関連した銘柄も上昇が目立った。
上海B株市場はほぼ全面高。唯一の下落銘柄は約1カ月ぶりに売買を再開した上海海欣集団(900917.SS)で、ストップ安だった。売買停止期間中に上海B株指数が10%以上も下落しており、こうした市況を一気に織り込む格好となった。戦略投資家の誘致に失敗したことも嫌気された。深センB株市場もほぼ全面高だった。(中国部・千原)
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