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【1月7日の香港市場】
2016.01.07 18:00
主要指数はいずれも大幅に4日続落。ハンセン指数は前日比3.08％安の2万333.34ポイント、H株指数は4.20％安の8753.97ポイント、レッドチップ指数は3.99％安の3693.97ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約4割も増加。概算で1072億HKドルに上り、昨年12月以降では初めて1000億HKドルを超えた。前日に比べ約4％増加した。「港股通」（上海経由の香港株投資）は9億4600万元の買い越しだった。
本日の香港市場は全面安の様相。主要指数は朝方に急落すると、その後は安値圏で低迷した。ハンセン指数は前日比で650ポイント近くも下落し、約2年半前の水準に後退。H株指数はA・H重複上場株が足を引っ張り、同じく約2年半ぶりに9000ポイントを割り込んだ。世界銀行による世界経済見通しの下方修正、中東情勢の緊迫化、下げ止まる気配が見えない原油相場と人民元レート、中国の景気減速など、複数の悪材料が重なり、前日の米国、欧州や本日の東京、上海など各国の株式市場が軒並み下落。世界的なリスクオフとなり、香港市場もこの流れに巻き込まれた。また、上海市場が取引開始早々にサーキットブレーカーが二度発動し、寄り付きからわずか十数分で取引終了。上海株の異例の展開が投資家心理を一段と冷やした。
本日はA株市場でストップ安銘柄が続出。A株に連れ安し、多くのA・H重複上場株が売り込まれた。原油安と中東情勢の緊迫化が同時並行で起きており、中国石油化工（00386.HK）が7.17％安、中国石油天然気（00857.HK）が6.55％安、中国海洋石油（00883.HK）が5.86％安と、三大石油株が急落。長期的な商品相場の低迷が警戒され、資源・エネルギー株が総崩れとなった。前日急騰した石炭株の多くが反落し、中煤能源（01898.HK）が8.16％安、ヤン州煤業（01171.HK）が7.41％安、神華能源（01088.HK）が5.41％安。
また、急速な人民元安が投資家に中国人観光客の購買力低下を意識させ、その影響を受けやすい香港・マカオの消費・レジャー株も急落した。サンズチャイナ（01928.HK）が7.26％安、銀河娯楽（00027.HK）が6.65％安と、マカオのカジノ大手がハンセン指数構成銘柄の下落率1位、3位。莎莎国際（00178.HK）が4.38％安、エスプリ（00330.HK）が4.70％安、六福集団（00590.HK）が2.26％安など、香港地場系の銘柄がさえない。
一方で香港地場系でも大手商社の利豊（00494.HK）は0.20％高としっかり。主要輸出先の米国の底堅い景気見通しと、人民元安による輸出面での恩恵が織り込まれ、ハンセン指数構成銘柄で数少ない値上がり銘柄となった。（中国部・畦田）
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