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【1月6日の香港市場】
2016.01.06 18:03
主要指数はいずれも3日続落。ハンセン指数は前日比0.98%安の2万980.81ポイント、H株指数は0.92%安の9137.79ポイント、レッドチップ指数は0.84%安の3847.83ポイントだった。メインボードの売買代金は概算で751億7500万HKドル。前日に比べ約4%増加した。「港股通」(上海経由の香港株投資)の買越額は大きく増加し、14億4000万元に達した。
香港の主要指数は朝方こそ底堅い場面がみられたが、その後はマイナス圏でもみ合い。ハンセン指数は概ね3カ月ぶりに節目の2万1000ポイントを割り込んで引けた。中東情勢の緊迫化が続き、全体的にリスク回避のムード。一方でそれにもかかわらず原油安が続いており、投資家心理を一段と冷やした。また、オフショア人民元レートの下落や中国当局の株価対策に対する不信感、北朝鮮による水爆実験なども燻り、地合いを重くした。
人民元の先安感が続き、本土系不動産株が軟調だった。住宅販売最大手の万科企業(02202.HK)は重大な再編に関する説明公告を明らかにして売買を再開。売買停止中の地合いの悪化が織り込まれたほか、同社に敵対的買収を仕掛けている筆頭株主が、場合によっては持ち株売却に動く可能性もあり、9.17%安に沈んだ。金地商置(00535.HK)は大型の買収計画を明らかにしたが、こちらも売買停止期間中の下げ相場が織り込まれて3.84%安。
対照的に新世界中国(00917.HK)は非公開化を目的とした同社株への公開買付(TOB)が明らかとなり、20.61%高で提示価格に接近。一方、香港系で親会社の新世界発展(00017.HK)は非公開化にかかる巨額の資金負担が警戒され、4.43%安で引けた。ほかの香港系不動産株も概ねさえない。また、急速な人民元安による原材料調達コストや為替評価損の拡大が警戒され、衛生用品大手の恒安国際(01044.HK)が4.96%安。ハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。
一方で石炭株が上昇した。地方視察中の李克強首相が石炭業界の過剰生産能力をめぐり、マクロコントロールをさらに強化すると発言。過当競争の緩和による既存大手への恩恵が期待され、最大手の神華能源(01088.HK)が上昇率1位の4.23%高となった。同じく過剰生産に悩む鉄鋼などのセクターでも大手への追い風が見込まれ、鞍鋼(00347.HK)が7.49%高だった。電力株も昨日に続いて堅調で、華潤電力控股(00836.HK)が2.28%高。個別では電気スタンドメーカーの馬仕達国際(03966.HK)が急伸し、48.25%高。筆頭株主が交代する可能性が浮上し、思惑買いが膨らんだ。(中国部・畦田)
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