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【12月17日の香港市場】
2015.12.17 17:50
主要指数いずれも上昇。ハンセン指数は続伸し、前日比0.78%高の2万1872.06ポイント。H株指数は4日続伸し、1.34%高の9666.52ポイント。レッドチップ指数は3日続伸し、0.50%高の4042.84ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約13%増加し、概算で767億4800万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は11億3300万元の買い越しだった。
市場予想通り米国が約9年半ぶりの利上げを決定し、金融政策をめぐる不透明感が払しょくされたことから、前日のニューヨーク市場はダウ平均が大幅に3日続伸した。利上げのペースが緩やかになるとの見方を受け、本日の香港市場は主要指数が高く寄り付いた。香港からのマネー流出や香港ドル金利の上昇が懸念されていたが、先行きの不透明感が解消されたうえ、香港ドル相場に大きな変動がなかったことから、買い戻しの動きが広がった。ハンセン指数は朝方に2万2000ポイントに達したが、そこから戻り売りに押され、じりじりと上げ幅を縮小。後場の中盤に入ると、ダウ平均先物が上げ幅を広げたことに追随し、やや戻した。
ハンセン指数の構成銘柄では、香港系銀行株の上昇が目立った。東亜銀行(00023.HK)が上昇率1位の3.58%高、HSBC(00005.HK)が同3位の2.82%、恒生銀行(00011.HK)が同5位の2.50%高だったほか、中銀香港(02388.HK)が1.07%高。これまで米国の利上げへの警戒感から概ね軟調に推移していたが、香港の金融環境に大きな変動が起きなかったことを受け、買い戻された。
マカオのカジノ株が続伸し、サンズチャイナ(01928.HK)が同2位の3.54%高、銀河娯楽(00027.HK)が同4位の2.59%高。割安感が鮮明な本土系銀行株の上昇も目立ち、中国工商銀行(01398.HK)が1.96%高、中国銀行(03988.HK)が1.76%高。保険株も買われ、外資系ではAIA(01299.HK)が1.39%高、本土系では平安保険(02318.HK)と中国人寿保険(02628.HK)がいずれも1.18%高だった。
原油相場が再び下落したことを嫌気し、石油川上分野を中心とする中国海洋石油(00883.HK)が2.20%安、中国石油天然気(00857.HK)が1.88%安で、下落率1~2位に並んだ。一方、川下分野が大きな中国石油化工(00386.HK)は小幅に続伸し、0.21%高だった。そのほかの銘柄では、電気自動車(EV)充電スタンドの建設奨励策を好感し、BYD(01211.HK)が3.35%高だった。(中国部・千原)
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