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【12月14日の香港市場】
2015.12.14 18:00
主要指数はまちまち。ハンセン指数は前営業日比0.71%安の2万1309.85ポイント、レッドチップ指数は0.84%安の3944.77ポイントと、いずれも8日続落。H株指数は8日ぶりに小反発し、0.08%高の9315.91ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べ約13%増加し、概算で774億9500万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は17億3000万元の買い越しだった。
先週末のニューヨーク市場は、原油安を嫌気し、ダウ平均が大きく反落。約1カ月ぶりの安値を付けた。こうした外部環境を背景に、本日の香港市場は主要指数が大幅安で寄り付いた。一方、上海総合指数は近く開かれる中央経済工作会議で景気テコ入れ策が打ち出されていることへの期待から、前場の中盤でプラスに切り返し、その後も上げ幅を拡大。これを受けて香港市場でも中国本土系の銘柄に買いが入り、主要指数の下げ幅が縮小。うちH株指数は後場の中盤で上げに転じ、先週末の終値をわずかに上回って引けた。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産株の下げがきつかった。中国海外発展(00688.HK)が下落率3位の2.13%安、華潤置地(01109.HK)が同4位の2.12%安。百麗国際(01880.HK)は既存店売上高の落ち込みが引き続き嫌気されて6.76%安となり、2営業日連続で下落率1位となった。マカオのカジノ株もそろって売られ、銀河娯楽(00027.HK)が下落率2位の2.37%安だったほか、サンズチャイナ(01928.HK)が1.55%安だった。原油安を嫌気し、中国海洋石油(00883.HK)が1.51%安など、石油株も軟調だった。一方、本土系保険株が堅調。中国人寿保険(02628.HK)が上昇率1位の1.84%高、平安保険(02318.HK)が同3位の0.73%高だった。
そのほかの銘柄では、「中国のバフェット」と呼ばれる郭広昌氏の支配企業が大幅安。復星医薬'H'(02196.HK)が12.04%安、復星国際(00656.HK)が9.44%安だった。郭氏が上海市の空港で警察に身柄を拘束されたという情報が流れていたが、これについて当局から調査協力を求められていることを認め、投資家の不安感が高まった。
中央政府系の海運大手2社が合併することを受け、これにともなう再編計画を傘下の上場企業は発表し、株式の売買を再開した。うちコスコ系は大幅安となり、中国遠洋控股(01919.HK)が27.93%安、中遠太平洋(01199.HK)が17.32%安、中遠国際控股(00517.HK)が8.65%安。チャイナシッピング系は明暗が分かれ、中海発展(01138.HK)が8.19%高だった一方、中海コンテナ運輸(02866.HK)は26.36%安だった。売買停止前に上昇していたことの反動に加え、再編内容に失望した売りに押された。(中国部・千原)
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