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【12月11日の香港市場】
2015.12.11 18:20
主要指数は7日続落。ハンセン指数は前日比1.10％安の2万1464.05ポイント、H株指数は1.50％安の9308.00ポイント、レッドチップ指数は1.15％安の3978.40ポイントだった。メインボードの売買代金は前日とほぼ変わらず、概算で683億8900万HKドルと。「港股通」（上海経由の香港株投資）は10億3700万元の買い越しだった。
原油安が続いた11月に石油輸出国機構（OPEC）の加盟国が増産を続けていたことが明らかとなり、前日のニューヨークWTI原油先物は一段と下落し、約6年10カ月ぶりの安値を記録。原油急落による資源国経済の影響が警戒され、本日も世界的安リスクオフは続いた。香港の主要指数は徐々に下げ幅を広げ、いずれも本日の安値圏で大引け。レッドチップ指数は10月以降で初めて、4000ポイントの大台を割り込んだ。ハンセン指数は今年9月下旬の水準まで後退。H株指数は来週の9000ポイント割れが視野に入った。明日の中国の主要統計発表や来週の米連邦公開市場委員会（FOMC）を前に、様子見ムードやリスク回避の売りが目立った。また、本日も為替市場では人民元安が進み、投資家心理を冷やした。
原油安を嫌気し、資源・エネルギー株の多くが続落。中国海洋石油（00883.HK）が2.81％安、中国石油天然気（00857.HK）が1.74％安、中国石油化工（00386.HK）が1.12％安と、三大石油株の調整が続いた。国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議（COP21）が大詰めを迎え、交渉決裂の懸念が台頭。新エネ・省エネ株への売り圧力になり、新疆金風科技（02208.HK）が12.29％安、新天緑色能源（00956.HK）が7.62％安、華電福新能源（00816.HK）が6.97％安、華能新能源（00958.HK）が6.63％安。
また、足元の株価低迷の影響が警戒され、保険・証券株が売られた。中国人民財産保険（02328.HK）が3.99％安、華泰証券（06886.HK）が3.33％安、平安保険（02318.HK）が3.07％安、中国銀河証券（06881.HK）が2.58％安など。また、個別では婦人靴大手の百麗国際（01880.HK）が8.73％安に沈み、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。9－11月の靴類の既存店売上高が前年同期比で1割も減少したことが大きく嫌気された。このほか、リゾート運営会社の中国9号健康（00419.HK）が21.80％安。同社はテンセント（00700.HK）や華誼兄弟（300027.SZ）などの出資を受け入れ、映画事業への投資を強化すると発表。これを受け、寄り付きから急騰すると、一時は前日比3割近くまで上昇した。しかし、その後は戻り売りに押され、最終的に急落した。（中国部・畦田）
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