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【12月11日の中国本土市場】

2015.12.11 17:35

 主要指数はB株が小幅高だったものの、A株は下落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.60%安の3434.58ポイント、A株指数が0.60%安の3595.68ポイントと、続落した。B株指数は小幅に3日続伸し、0.19%高の390.37ポイント。深セン市場はA株指数が4日続落し、0.72%安の2297.01ポイント。B株指数は小反発し、0.30%高の1273.47ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約13%減少し、概算で6329億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は本日も売り越しとなり、売越額は1億4100万元だった。

 上海総合指数は低く寄り付き、下げ幅を拡大。前場の中盤からは節目の3400ポイントを支持線に小動きとなった。後場に入ると下げ幅を縮めたが、前日終値に迫ったところで再び売りに押された。上海市場は全体の6割近くの銘柄が下落。深セン市場の下落銘柄は全体の5割半だった。信用取引残高の減少やIPO(新規公開)の影響もあり、両市場合計の売買代金は今年11月3日以来の7000億元割れとなった。

 「中国のバフェット」の異名を持つ復星グループの郭広昌・董事長が、上海市の空港で身柄を拘束されたという情報が昨日流れた。話の詳細や真偽は不明だが、これを受けて復星グループの支配下にある復星医薬'A'(600196.SS)、海南砿業(601969.SS)、豫園商城(600655.SS)などが、情報開示のため売買を停止。復星グループの投資先である上場企業の株価が、幅広く値下がりした。上海A株市場では時価総額の大きな銀行株や石油株は下落。保険株はまちまち。証券株、非鉄金属株、特殊鋼株などは総じて堅調だった。

 上海B株市場は全体の5割半の銘柄が上昇した。国有企業改革が期待される政府系の銘柄が堅調。純粋B株はまちまちだった。深センB株市場は上昇銘柄の方がわずかに多かった。純粋B株が買われ、南京普天通信(200468.SZ)が8.34%高、アモイ燦坤実業(200512.SZ)が7.35%高、瓦房店ベアリング(200706.SZ)が6.66%高、重慶建設摩托車(200054.SZ)が5.61%高、中魯遠洋漁業(200992.SZ)が5.32%高、山東航空(200152.SZ)が3.92%高となり、上昇率1~6位に並んだ。純粋B株を物色する動きは、上海から深センに移ったもようだ。(中国部・千原)

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