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【12月9日の中国本土市場】
2015.12.09 17:25
主要指数は深センA株を除いて反発。上海市場はいずれも反発し、上海総合指数が前日比0.06%高の3472.43ポイント、A株指数が0.06%高の3635.55ポイント、B株指数が1.46%高の388.20ポイントだった。深セン市場はA株指数が小幅に続落し、0.32%安の2316.32ポイント。B株指数は反発し、1.58%高の1269.68ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約9%減少し、概算で7182億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は4億6300万元だった。
上海市場は方向感を欠く展開。前場の中盤までは、前日終値を挟んでもみ合っていたが、前場の後半にかけて上げ幅を拡大。本日発表の物価統計がデフレへの警戒感を払しょくできない内容だったことから、金融緩和への期待が膨らんだ。だが、後場に入ると戻り売りに押され、後場の中盤から前日終値を挟んで一進一退。かろうじて小幅高で引けた。上海市場は下落した銘柄の方が多かったが、大型株が堅調だったことで、上海総合指数はわずかに上昇した。深セン市場は全体の5割半の銘柄が下落した。
上海A株市場では時価総額の大きな銀行株が総じて堅調となり、上海総合指数の上昇に寄与した。四大国有銀行はいずれも反発し、中国銀行'A'(601988.SS)が1.23%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.04%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.86%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.62%高。一方、原油相場の下落を嫌気し、二大石油会社は続落。昨日は原油安を好感した三大航空会社だが、本日は利益確定売りに押され、反落した。こうしたなか、自動車株が堅調で、上海汽車(600104.SS)が4.48%高、江淮汽車(600418.SS)が2.86%高。新たな農村向け自動車購入促進策が計画されていると外電が報じ、これが材料視された。金融緩和への期待から、不動産株が買われ、鳳凰置業(600716.SS)、新城HD【売付のみ】(601155.SS)がストップ高。このほかリチウム電池、軍需、国産ソフトウエアなどの関連銘柄が堅調だった。
上海B株市場は全体の7割半の銘柄が上昇した。引き続き純粋B株が買われ、大化集団大連化工(900951.SS)がストップ高だったほか、上海凌雲実業(900957.SS)が8.48%高、上海匯麗建材(900939.SS)が8.34%高、恒天凱馬(900953.SS)が8.19%高、黄石東貝電器(900956.SS)が7.75%高、上海陽晨投資(900935.SS)が7.36%高、上海錦江国際トラベル(900929.SS)が5.85%高となり、上昇率3~8位に並んだ。深センB株市場の上昇銘柄は全体の8割近くに上った。深センB株市場でも純粋B株が買われ、上昇率1~7位に並んだ。(中国部・千原)
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