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【11月27日の中国本土市場】
2015.11.27 17:26
主要指数はいずれも大幅続落。上海市場は上海総合指数が前日比5.48％安の3436.30ポイント、A株指数が5.48％安の3598.35ポイント、B株指数が4.00％安の366.97ポイントだった。深セン市場はA株指数が6.10％安の2285.41ポイント、B株指数が1.79％安の1187.97ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約3％増加し、概算で1兆1428億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は2億6500万元の買い越しだった。
上海総合指数は低く寄り付き、前場は3600ポイントを挟んで一進一退。大台を割り込んで、前場を終了した。後場に入ると一本調子で下げ幅を拡大。後場の中盤で3500ポイントを割ると、売りが加速し、3400ポイント割れも意識された。終値は約3週ぶりの3500ポイント割れ。下落率はここ3カ月で最大となった。上海市場の下落銘柄は全体の8割半に達した。深セン市場はベンチャー企業が上場する「創業板」の銘柄を中心に、全体の8割あまりが下落した。売買代金は上海市場で前日に比べ増加したものの、深セン市場はやや減少した。
国家統計局によると、一定規模以上の工業企業が計上した利益額が、10月は前年同月比で4.6％減となった。製造業の低迷が意識されるなか、証券業界の不正に対する当局の調査が大規模に進んでいることが明らかとなった。複数の上場証券会社が当局の調査を受けているという情報を開示。さらに証券当局は資金貸付収益のスワップを停止するよう命じ、証券会社が市場外でのデリバティブ取引を通じて顧客に融資することを禁じた。こうした複数の悪材料が投資家心理を悪化させ、売りが売りを呼ぶ展開となった。
上海A株市場では、証券株が大幅安。当局の調査が入った中信証券'A'（600030.SS）のほか、幅広く銘柄がストップ安。海通証券'A'（600837.SS）も調査を受けているという情報が流れ、株式の売買を停止した。時価総額の大きな銀行株も軒並み下落。四大国有銀行では中国銀行'A'（601988.SS）が2.94％安、中国農業銀行'A'（601288.SS）が2.79％安、中国工商銀行'A'（601398.SS）が2.13％安、中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.72％安。中信証券'A'と同系列の中信銀行'A'（601998.SS）は6.99％安だった。このほか石油や保険の大型株も幅広く売られた。
上海B株市場は全面安。なかでもA株を上場していない純粋B株の下げがきつく、上海匯麗建材（900939.SS）が下落率1位の8.43％安、上海錦江国際トラベル（900929.SS）が同3位の7.32％安、黄石東貝電器（900956.SS）が同4位の6.95％安。深センB株市場もほぼ全面安だった。（中国部・千原）
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