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【11月5日の香港市場】

2015.11.05 17:58

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は3日ぶりに小反落し、前日比0.01%安の2万3051.04ポイント。一方、H株指数は0.53%高の1万617.67ポイント、レッドチップ指数は0.07%高の4244.00ポイントと、いずれも3日続伸。メインボードの売買代金は前日に比べ約25%減少し、概算で842億6300万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は6億1300万元の買い越しだった。

 前日のニューヨーク市場は、利上げへの警戒感を背景に、ダウ平均が3日ぶりに反落。外部環境は悪化したものの、香港市場は昨日の「深港通」(深セン・香港ストック・コネクト)への期待感が持続。ハンセン指数とレッドチップ指数は海外の悪材料と中国本土からの好材料を受け、前日終値を挟んで一進一退となった。一方、H株指数は概ねプラス圏で推移。上海総合指数が本日も上げ幅を広げ、3500ポイントを回復したことが追い風となった。売買代金は前日に比べ減少したものの、10月下旬の水準を上回った。

 ハンセン指数の構成銘柄では、香港系不動産株の下げが目立った。香港ドルと米ドルの金利が連動する仕組みであることから、香港の不動産業界が米国の金融政策の影響を受けやすいためであり、信和置業(00083.HK)が下落率1位の2.65%安、長江地産(01113.HK)が同3位の1.91%安だった。食品株も売られ、康師傅(00322.HK)が同2位の2.27%安、中国旺旺(00151.HK)が同4位の1.73%安、蒙牛乳業(02319.HK)が同5位の1.72%安。原油相場の反落を受け、昨日は堅調だったエネルギー株も売られた。

 一方、本土系通信株がそろって堅調で、中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が上昇率1位の5.96%高だったほか、中国移動(00941.HK)が0.26%高。政府関係者が通信業界の改革を検討していると伝わり、これが材料視されたもようだ。本土の株式市場が大相場となったことで、保険株が運用益増加への期待から買われた。平安保険(02318.HK)が上昇率2位の2.83%高、中国人寿保険(02628.HK)が同4位の0.87%高。時価総額の大きなHSBC(00005.HK)が同3位の1.89%高となり、ハンセン指数を下支えした。(中国部・千原)

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