中国株ニュース 詳細
【11月2日の香港市場】
2015.11.02 17:58
主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は4日続落し、前営業日比1.19％安の2万2370.04ポイント。H株指数は5日続落し、1.50％安の1万240.33ポイント。レッドチップ指数は反落し、0.90％安の4109.00ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べ約3％減少し、概算で673億6900万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）は本日も買い越しだったが、買越額は2億7300万元に減少した。
先週末のニューヨーク市場は、利益確定売りに押され、ダウ平均が小幅に続落した。日曜日に発表された10月のCFLP製造業PMIは9月と同じ49.8で、市場予想を下回った。これで3カ月連続の50割れ。国内外からの逆風を受け、本日の香港市場は主要指数が低く寄り付いた。こうしたなか10月の財新中国製造業PMIが発表されたが、引き続き50割れだったものの、市場予想を上回った。これを好感し、一時は主要指数も下げ幅を縮め、うちレッドチップ指数は上げに転じた。だが、前場の終盤から後場にかけて売りに押され、いずれの指数も本日の安値圏で引けた。米雇用統計の発表を控えていることもあり、様子見ムードが強く、売買代金は低水準にとどまった。
ハンセン指数の構成銘柄では、先週末の上昇率1位だった蒙牛乳業（02319.HK）が反落し、本日は下落率1位の8.49％安。先週末は「一人っ子政策」の全面撤廃を材料に買われたが、これについて大手投資銀行のアナリストが、乳業界の供給過剰を解消できるほどの効果はないと評価し、これが嫌気された。このほかの「一人っ子政策」の全面撤廃に関連した銘柄も売られ、食品大手の康師傅（00322.HK）が下落率2位の4.65％安、紙おむつメーカーの恒安国際（01044.HK）が2.79％安だった。
電力価格が引き下げられるとの観測が引き続き材料視され、華潤電力控股（00836.HK）が同3位の3.97％安。香港系不動産株の下げが目立ち、長江地産（01113.HK）が3.57％安、新鴻基地産（00016.HK）が3.17％安。米国が0.50％の利上げを決定すれば、香港からマネーが流出し、香港ドルの下落と金利の上昇が見込まれると、香港金融管理局（HKMA）の副総裁が立法会（香港議会）で証言。これが嫌気されたもようだ。HSBC（00005.HK）は前引け後に四半期決算を発表。市場予想を上回る内容だったことから、後場寄りで上げに転じたものの、悪い地合いに逆らえず、1.14％安で引けた。
幅広い銘柄が売られるなか、本土系の不動産株が堅調。華潤置地（01109.HK）が2.96％高、中国海外発展（00688.HK）が2.57％高となり、上昇率1～2位に並んだ。中国指数研究院が発表した10月の100都市の住宅価格統計で、新築住宅平均単価が3カ月連続で上昇したことを好感した。（中国部・千原）
- 外国株式のリスク
- 外国株式等は、株価（価格）の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失（為替差損）が生じるおそれがあります。上場投資信託（ETF）は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券（REIT）は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
- 外国株式取引の手数料について
-
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
- 中国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価･企業情報などについてをご覧ください。
- 米国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価･企業情報などについてをご覧ください。
-
ニュース
-
決算・上場スケジュール
-
STOCKVOICEオンデマンド放送
-
便利なツール・サービス
-
ゼロから始める中国株入門
