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【11月2日の中国本土市場】

2015.11.02 17:27

 主要指数はそろって下落。上海市場は上海総合指数が前日比1.69%安の3325.08ポイント、A株指数が1.70%安の3481.94ポイントと、小幅に続落。B株指数は3営業日ぶりに反落し、1.49%安の353.17ポイントだった。深セン市場も3日ぶりに反落。A株指数は1.33%安の2079.58ポイント、B株指数が0.54%安の1147.17ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べ約7%減少。概算で7441億元にとどまった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は本日も売り越しで、売越額は9億6700万元だった。

 週明けの本土市場は約6割半の銘柄が値下がりした。上海総合指数は安くスタート。前場は下げ幅を縮めて上げに転じる場面もみられたが、後場で再び下げ足を強めて安値引けした。前日に発表された10月のCFLP中国製造業PMIは市場予想をやや下回る水準。本日発表の財新中国製造業PMIも引き続き景気判断の目安である50を割り込んだ。中国製造業の不振があらためて浮き彫りになり、投資家心理を冷やした。さらに中国最大級の私募ファンドを率いる著名な若手投資家がインサイダー容疑で当局から摘発されたと伝わり、市場は事件の余波を警戒。このほか、一部企業の1-9月期決算も悪材料視された。

 低調なPMIを受け、製造セクター全般が軟調だった。電力設備メーカーの平高電気(600312.SS)がストップ安、ガラス大手の洛陽玻璃'A'(600876.SS)が9.92%安。重工分野がさえず、航天晨光(600501.SS)が8.45%安、航天動力ハイテク(600343.SS)が7.66%安と値下がりした。また、業績不振が続く石炭セクターが安い。陽泉煤業(600348.SS)が3.93%安、平煤(601666.SS)が2.72%安、ヤン州煤業'A'(600188.SS)が2.50%安。また、ディフェンシブな食品セクターもさえなかった。乳業大手の光明乳業(600597.SS)は1-9月期の大幅減益が嫌気され、6.08%安。ITセクターでも業績不振株が売られ、赤字決算となった用友ネット(600588.SS)は3.03%安に沈んだ。

 一方で日用品大手の上海家化聯合(600315.SS)がストップ高。主要株主が公開買付を提案し、提示価格が時価を大きく上回ることから買いが殺到した。ホテル経営の上海錦江国際酒店発展'A'(600754.SS)はA株増資案を発表して売買を再開。売買停止中の相場上昇を織り込み、ストップ高で引けた。
 
 B株市場もA株に連れ安し、8割半の銘柄が下落。上海B株では1-9月期の赤字決算を悪材料に、上海市北高新(900902.SS)が下落率1位の9.22%安。業績不振の化学株もきつい下げで、大化集団大連化工(900951.SS)が4.01%安、上海塩素アルカリ化工(900908.SS)が3.58%安。こうしたなか、観光株の黄山旅行開発(900942.SS)が逆行高を演じ、1.68%高で引けた。深センB株では地場系の中小型株が低迷。深セン深宝実業(200019.SZ)が5.81%安、深セン物業発展(200011.SZ)が5.07%安、深セン中国自転車(200017.SZ)が4.50%安など、下落率の上位に入った。一方、自動車大手の長安汽車(200625.SZ)は1-9月期の好決算を手がかりに、1.04%高で引けた。(中国部・畦田)

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