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【10月28日の香港市場】
2015.10.28 18:03
主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は前日比0.80％安の2万2956.57ポイントと反落したほか、H株指数が1.45％安の1万558.47ポイント、レッドチップ指数が1.34％安の4164.48ポイントと、いずれも続落した。メインボードの売買代金は概算で610億1100万HKドルにとどまり、前日比で約1割減少。一方で「港股通」（上海経由の香港株投資）は再び買い越しとなり、買越額は2億5000万元だった。
米連邦公開市場委員会（FOMC）の声明発表を控えた警戒感から、前日の米国株市場はダウ平均が続落。さらに南シナ海での米中対立が地政学的リスクを意識させると、本日の香港市場では主要指数が安くスタートした。その後も徐々に下げ幅を広げる展開。特に後場は上海総合指数の大幅安に引っ張られ、いずれも本日の安値圏で引けた。ハンセン指数は4営業日ぶりに2万3000ポイントを割り込んだ。
原油・石炭を含む資源価格の下落、企業業績の低迷を嫌気し、資源セクターが低迷した。石炭大手の中煤能源（01898.HK）は赤字転落の1－9月期決算を発表。通年でも赤字になる見込みで、2.50％安に沈んだ。原油相場の下落が影響し、中国海洋石油（00883.HK）が1.94％安、中国石油化工（00386.HK）が1.56％安、中国石油天然気（00857.HK）が1.46％安と、三大石油株が軟調。鉄鋼セクターも業績悪化が目立ち、赤字決算の馬鞍山鋼鉄（00323.HK）が2.85％安。
さらに銀行株がさえず、指数の重しになった。中信銀行（00998.HK）は1－9月期決算で小幅増益にとどまり、成長減速が織り込まれて1.75％安。業績不安感から、重慶農村商業銀行（03618.HK）が5.16％安、徽商銀行（03698.HK）が3.12％安、中国光大銀行（06818.HK）が2.55％安など、主だった銘柄が値下がりした。食品セクターも低迷。ビール大手の青島ビール（00168.HK）は1－9月期で減益率が拡大しており、4.62％安で大引け。乳業大手の蒙牛乳業（02319.HK）は3.40％安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。
一方で1－9月期の2ケタ増益や傘下企業の再編などを手がかりに、医薬品流通大手の国薬控股（01099.HK）が2.22％高としっかり。好業績が期待できる航空セクターは原油安も追い風になり、中国南方航空（01055.HK）が1.84％高、中国国際航空（00753.HK）が1.77％高と堅調だった。個別ではモバイル向けサービス会社の中播控股（00471.HK）が35.53％高。静止衛星「アジア・スター」を使用した衛星モバイルメディアサービスのスタートを宣言し、投資家の期待感が広がった。IT株の中訊軟件（00299.HK）は転換社債（CB）の発行計画を発表して取引を再開。調達資金を将来の買収に充てるとの方針から思惑買いが活発化し、5.66％高で引けた。（中国部・畦田）
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