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【10月23日の香港市場】

2015.10.23 18:01

 主要指数はいずれも3日ぶりに反発。ハンセン指数は前日比1.34%高の2万3151.94ポイント、H株指数は1.33%高の1万742.04ポイント、レッドチップ指数は1.04%高の4253.69ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約5%増加し、概算で725億3500万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)の買越額は前日に比べ減少し、2億3100万元だった。

 前日のニューヨーク市場は、ダウ平均が3日ぶりに大幅反発。欧州中央銀行(ECB)総裁が追加金融緩和に前向きな姿勢を示したことを受け、良好な地合いが続くとの見方が広がった。外部環境の好転を背景に、ハンセン指数は高く寄り付き、2万3000ポイントを回復してスタート。その他の指数も高く寄り付き、いずれも安定的に推移した。ハンセン指数は3日ぶりに終値で2万3000ポイントを回復。売買代金は4日ぶりに700億HKドルを上回った。ダウ平均先物や上海総合指数が堅調だったことも追い風となった。

 ハンセン指数の構成銘柄は幅広く買われ、蒙古乳業(02319.HK)が上昇率1位の3.25%高。欧州の追加金融緩和への期待から、外国系、香港地場系の幅広い銘柄が堅調。外国系では保険大手のAIA(01299.HK)が上昇率3位の2.97%高だったほか、会社登記地を米国に移すとの観測報道が流れたHSBC(00005.HK)が0.65%高。香港系不動産株では恒隆地産(00101.HK)が上昇率2位の3.00%高、恒基地産(00012.HK)が2.60%高。昨日は大きく下げた石油株が反発し、中国石油化工(00386.HK)が2.85%高だった。

 一方、昨日の下落率3位だった中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が続落し、本日は同2位の1.20%安。7-9月期の純利益が前年同期比で69.2%減となり、市場予想を大幅に下回ったことが嫌気された。また、昨日はカジノテーブル増設を手がかりに上昇率3位だった銀河娯楽(00027.HK)が反落し、本日は下落率3位の0.91%安だった。

 そのほかの銘柄では、莎莎国際(00178.HK)が13.69%安。15年9月中間決算が大幅減益となる見通しを発表し、これが売り材料となった。今月1~15日に香港を訪れた観光客が前年同期比で3.1%減となり、うち本土からは3.7%減となった。インバウンド消費の低迷が背景にあるという。昨日は合併観測報道を手がかりに大幅高だった中国国際航空(00753.HK)と中国南方航空(01055.HK)だが、親会社がこれを否定し、それぞれ2.04%安、4.30%安と反落した。(中国部・千原)

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