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【10月22日の香港市場】
2015.10.22 18:11
重陽節の祝日明けの香港市場は、主要指数がいずれも続落。ハンセン指数は前営業日比0.62％安の2万2845.37ポイント、H株指数は0.45％安の1万600.52ポイント、レッドチップ指数は1.34％安の4209.84ポイント。メインボードの売買代金は祝日前に比べ約5％増加し、概算で691億6600万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）の買越額は2億9000万元に減少した。
前日のニューヨーク市場は、原油安を嫌気し、ダウ平均が続落。外部環境の悪化を背景に、本日の香港市場は主要指数が低く寄り付いた。ダウ平均先物が軟調に推移したことが逆風となり、香港の主要指数もマイナス圏で推移。上海市場が後場で上げ幅を広げた影響で、ハンセン指数やH株指数は下げ幅を縮めたものの、上げに転じるまでには至らなかった。引き続き手控えムードが強く、売買代金は3日連続で700億HKドルを下回っている。
ハンセン指数の構成銘柄では、時価総額の大きな本土系通信株が大きく下げた。中国移動（00941.HK）は9月の4G（第四世代移動通信）ユーザー純増数が前月に比べ鈍化したほか、3G（第三世代移動通信）ユーザーの純減数が拡大したことが嫌気され、下落率2位の3.08％安。ライバルの中国聯合網絡通信（香港）（00762.HK）も連れ安となり、同3位の2.92％安。また、スマートフォンも手がける聯想集団（00992.HK）が下落率1位の4.13％安だった。
原油安を嫌気し、中国海洋石油（00883.HK）が2.84％安、中国石油天然気（00857.HK）が2.66％安、中国石油化工（00386.HK）が2.60％安となり、下落率4～6位に並んだ。その他のエネルギー株も下げ、天然ガスの崑崙能源（00135.HK）が2.29％安、石炭の神華能源（01088.HK）が2.17％安となり、同7～8位だった。中国のエネルギー産業をめぐっては、石油天然ガス体制改革の全体プランが年末までに発表されるとの報道が流れた。川上から川下に至る各分野の市場参入や価格自由化にかかわる内容という。
一方、祝日前の下落率4位だった招商局国際（00144.HK）が反発し、本日は上昇率1位の2.61％高。また、太古A（00019.HK）が上昇率2位の2.50％高、その傘下の国泰航空（00293.HK）が0.92％高。国泰航空が出資する中国国際航空（00753.HK）が、中国南方航空（01055.HK）と合併再編するとの消息筋情報が流れ、これが材料視された。なお、中国南方航空は10.50％高、中国国際航空は7.78％高だった。銀河娯楽（00027.HK）はカジノテーブルの増設が承認されたことを手がかりに上昇率3位の1.87％高。習近平・国家主席の訪英で人民元の国際化がさらに進展するとの見方から、この分野に強い中国銀行（03988.HK）が1.33％高、中銀香港（02388.HK）が0.58％高だった。（中国部・千原）
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