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【10月21日の中国本土市場】
2015.10.21 17:57
主要指数はいずれも急反落した。上海市場は上海総合指数が前日比3.05%安の3320.67ポイント、A株指数が3.04%安の3478.12ポイント、B株指数が4.49%安の332.63ポイント。深セン市場は5営業日ぶりの急反落で、A株指数が5.95%安の1975.92ポイント、B株指数が3.41%安の1119.69ポイントに沈んだ。両市場の売買代金は前日比で3割近くも増加。概算で1兆1721億元に達した。1兆元台の大商いは約2カ月ぶり。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は祝日の関係で本日も休みだった。
本土市場は利益確定売りに押され、800近い銘柄がストップ安。値上がり銘柄は5%にも届かなかった。上海総合指数は前場こそ3400ポイントを下値に一進一退だったが、後場で一本調子に下落。一気に180ポイント以上も下げ、3300ポイントすら割り込んだ。取引終了間際に3300ポイントに戻したが、約1カ月ぶりの下落幅で大引けした。最近の好相場で再び高レバレッジ取引が目立ち始めるなか、証券当局が指数先物を使った違法な高レバレッジ取引の摘発強化に乗り出すと伝わった。さらに中国人民銀行(中央銀行)も前日の公開市場操作で資金供給額を縮小。高値警戒感も強かった。こうした要因から、利益確定売りが膨らむと、売りが売りを呼ぶ展開になったもようだ。
石炭市況のさらなる低迷を警戒し、炭鉱株が下落。恒源煤電(600971.SS)や安源煤業(600397.SS)などがストップ安に沈んだ。足元買われていたIT・ソフトウエア株が急反落。用友ネット(600588.SS)や億陽テレコム(600289.SS)、中国ソフト(600536.SS)、方正科技集団(600601.SS)など、多くの銘柄がストップ安となった。また、電力大手の華能国際電力'A'(600011.SS)は1-9月期決算を発表。ポジティブサプライズに乏しく、4.51%安と利益確定売りに見舞われた。同業他社も売られ、広州発展(600098.SS)はストップ安で大引け。上海金橋輸出加工区開発'A'(600639.SS)や格力地産(600185.SS)、上海華キン(600621.SS)がストップ安になるなど、不動産株も大きく売られた。一方で、ロンドンに人民元取引センターを開設した中国銀行'A'(601988.SS)が3.06%高だった。人民元国際化の流れを好感し、ほかの銀行株も上昇。中国工商銀行'A'(601398.SS)が6.00%高、中国民生銀行'A'(600016.SS)が5.01%高、交通銀行'A'(601328.SS)が4.54%高と、逆行高が目立った。
B株市場はA株に連れ安し、値上がりはわずか5銘柄だけだった。上海B株では景気低迷を警戒し、製造セクターが下落。恒天凱馬(900953.SS)が下落率1位の9.61%安、大化集団大連化工(900951.SS)が8.00%安、黄石東貝電器(900956.SS)が7.14%安だった。こうしたなか、上海市北高新(900902.SS)が逆行高を演じ、ストップ高で大引け。A株増資の計画を発表し、約1カ月ぶりに売買を再開。停止中の地合いを織り込んだほか、親会社からの実質的な資産注入を受けることも好感された。(中国部・畦田)
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