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北京物美商業、親会社が非公開化を提案

2015.10.21 09:09

 北京物美商業(01025.HK)は20日、同社株の非公開化(上場廃止)を目的とした公開買付(TOB)を実質筆頭株主の物美控股集団有限公司(物美控股)が提案したと発表した。TOBの発効を含む複数の前提条件がクリアされれば、同社H株は上場廃止となる見込み。 景気低迷で今後は収益拡大やエクイティファイナンスが難しくなるなか、株主への投資リターンと経営戦略との整合性を考慮し、非公開化を計画したと説明。H株の低い流動性も踏まえ、株主に時価を上回る価格での現金化の機会を提供するという。

 公開買付の提示価格は6.22HKドルで、2015年10月5日の終値3.27HKドルを90.21%上回る。 物美控股は未保有の内資株(非上場)にもTOBを実施する予定で、買付価格は5.07元。

 今回の計画には複数の前提条件が設けられており、必ずしも実現するとは限らないとして、投資家に注意を喚起している。株主総会で独立株主の75%以上の賛成を受け承認されることなどが必要。条件をクリアできなかった場合、公開買付は失効し、応募株は株主に返還されることになる。

 また、今回の公開買付では、買付者に強制買取権が付与されないため、応募しないまま非公開化が決まった場合、非上場株を保有することになるため、その点についても注意を喚起している。 

 今回の情報開示のため、同社株は2015年10月6日に売買停止となったが、2015年10月22日に取引を再開する予定。
 
【出所】香港証取サイト上の公告(2015/10/20)

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