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【10月19日の香港市場】
2015.10.19 18:16
主要指数はいずれも上昇。ハンセン指数は前営業日比0.03％高の2万3075.61ポイント、H株指数は0.48％高の1万688.54ポイントと、そろって3日続伸。レッドチップ指数は小反発し、0.24％高の4285.91ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べ約24％減少し、概算で672億5300万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）は引き続き買い越しだったが、買越額は2億3100万元に減少した。
中国の四半期GDP（国内総生産）の発表を控え、本日の香港市場は様子見ムードが強かった。日本時間の午前11時に発表された7－9月期のGDP実質成長率は6.9％で、大方の予想通り2009年1－3月期以来の7％割れだったが、コンセンサスの6.8％わずかに上回った。経済成長の一層の鈍化が確認された一方で、景気対策や金融緩和への期待が膨らみ、中国本土の大型株で構成されるH株指数は前日終値を挟んで一進一退。終盤でダウ平均先物が上げに転じたことを追い風に、前日比プラスで引けた。ハンセン指数とレッドチップ指数は概ねマイナス圏で推移していたが、ダウ平均先物の動きを受け、取引終了間際に小幅高となった。メインボードの売買代金は約3週ぶりに700億HKドルを割り込んだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、中央政府系レッドチップの上昇が目立った。招商局国際（00144.HK）が3.01％高、華潤電力控股（00836.HK）が2.08％高、中国移動（00941.HK）が1.85％高となり、上昇率1～3位に並んだ。これらの筆頭株主である中央政府系国有企業をめぐる再編期待が背景にあるもようだ。中国銀行（03988.HK）は航空機リース子会社を香港に分離上場させる計画を材料に1.07％高。原油相場の上昇を好感し、中国海洋石油（00883.HK）が0.86％高。本土系の保険株も堅調だった。
一方、マカオのカジノ株が大きく下げ、サンズチャイナ（01928.HK）が6.38％安、銀河娯楽（00027.HK）が4.98％安となり、下落率1～2位に並んだ。マカオのカジノ統計で7－9月期のVIP業務が大きく落ち込んでいたことが判明し、これが嫌気された。サンズチャイナをめぐっては、CFO（最高財務責任者）の辞任も売り材料となった。
そのほかの銘柄では、習近平・国家主席の訪英を手がかりに、原子力関連株の一角が堅調。中国広核電力（01816.HK）が2.81％高、東方電気（01072.HK）が1.63％高だった。（中国部・千原）
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