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【10月15日の中国本土市場】
2015.10.15 17:16
主要指数はそろって上昇。上海市場はいずれも反発し、上海総合指数が前日比2.31%高の3338.07ポイント、A株指数が2.31%高の3496.09ポイント、B株指数が2.46%高の340.69ポイント。深セン市場はA株指数が反発し、3.03%高の2030.54ポイント。B株指数も3日ぶりに反発し、1.70%高の1142.47ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約7%増加し、概算で8259億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は4億4800万元だった。
上海総合指数は小幅安で寄り付いたが、朝方で上げに転じると、一本調子で上げ幅を拡大。前場の終了間際に節目の3300ポイントを抜いた。後場寄り後も戻り売りに押し切られず、徐々に上げ幅を広げ、高値引けした。終値が3300ポイントを上回るのは今年8月21日以来。8月下旬から続いた3000~3200ポイントのボックス圏を脱した。売買代金は3日ぶりに8000億元を超えた。
9月の貿易統計や物価統計を受け、預金準備率と金利の引き下げを予想する見方が、市場関係者の間に広まっている。個人投資家の株離れの動きも概ね一巡したとみられるなか、中国共産党の第18期中央委員会第5回全体会議(五中全会)の開催が近づき、来年からの第13次5カ年計画をめぐる各種政策への期待感が高まっている。
本日は上海市場と深セン市場のいずれも、上昇銘柄が全体の8割半に達した。上海A株市場では、産業政策への期待感を背景に、関連銘柄が物色された。ロト(宝くじ)をめぐる一部の許認可権が中央政府から地方政府に移譲され、これに関連する歌華有線電視(600037.SS)や冠豪ハイテク【売付のみ】(600433.SS)がストップ高。また、民間航空機関連の銘柄が買われ、中航動力(600893.SS)、貴航汽車(600523.SS)がストップ高だったほか、洪都航空工業(600316.SS)が5.28%高。先ごろ開かれたフォーラムで、航空産業をめぐる国家戦略が話題となり、これに国有企業再編をめぐる思惑が重なり、追い風となった。このほか国産ソフトウエアや通信設備の関連銘柄で、上昇が目立った。
上海B株市場は全面高。深センB株市場も幅広い銘柄が買われ、値下がりは江鈴自動車(200550.SZ)の0.27%安だけだった。(中国部・千原)
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